メイケのトロ

2005年12月28日 (水)

ねぎ焼き

決めました。
行きます、大阪に。
十三にねぎ焼き食べに。
じゃなくって、1月7日の「花井さちこ」と「ビタースイート」の初日、第七藝術劇場に顔出しに行きます。
「花井さちこ」に出演してもらってる松江哲明監督と「たまもの」が1月21日から上映されるいまおかしんじ監督と坂本礼監督とボクとで、車で行きます。
もっと早くに決めてたら告知もできたんですが、今からだと告知も十分にできないので、これ読まれた関西方面のみなさんの口コミが頼りなんです。
友人知人に広めてやってください。

おいしいものたくさん食べます!

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2005年12月25日 (日)

映画

4週間、無事終了しました。
最終日はおかげさまで客席いっぱいの超満員。
みなさん、ホントにありがとうございました。

正直、気持ち的にはアップダウンのない4週間で、やっぱり映画は掛けるより作る方がいいなあって思ってたんですが…
昨日の打ち上げ、見に来てくれた鴨田好史さんも残っていただけたんですが、東中野の居酒屋が終わって、もう一軒行こうってことになったものの、朝の4時に開いてるお店は一軒もなく、仕様がないんで新宿に移動。
ゴールデン街に行くも適当な店が開いてなく、清龍やカチカチ山も終わってる始末。それでも諦めずボクらはお酒を求めて早朝の歌舞伎町を彷徨い歩いたんですが、ここでちょっとキタんですよね。
いつの頃からだろう、店が開いてなかったら諦めて帰ろうって淡白になってしまったのは。
もう何年も味わってなかった、助監督の頃によく味わったいた感覚。
上手く形容できないんですが、映画なんですよね、映画。
で、結局大阪屋に入ったんですが、なんだかお腹まで空いてしまってお好み焼きやらなんやら食べる食べる。
そこには2時間ぐらいいたんでしょうか、じゃあ帰りましょうって話になったんですが、味噌汁でも飲んで締めにしようって言う鴨さんのひとことでしょんべん横町へ。
でもお目当てのつるかめ食堂も、他の店も閉まってて、再度歌舞伎町へ。
さっきまで開いてた歌舞伎町のつるかめ食堂も閉まってる!
それでも諦めない。
もう映画、映画、映画。
ああ、バカに生まれてこなきゃ説明できたのに。
とにかく撮影したくなっちゃって…
歌舞伎町がそういう街だからか。
鴨さんを囲んで田尻さんと坂本と、ノスタルジックで恥ずかしいんですけど、そこに映画があったからなんですよね。
映画って、映画だけが映画じゃない訳で…
鴨さんはまさに映画。
結局区役所通りの入り口にある、コーヒーとうどん売ってるお店に入って、ビール、ビール、ビーール!
鴨さんが話してくれたこと、何一つ忘れたくはなかったんだけど、記憶力の悪いボクはやっぱり何一つ覚えてない!
でも、あまりに映画で映画で。
だからって訳じゃないんですけど、とある会話の中で、鴨さんにボクの孤独を見透かされ、そこに優しい言葉を掛けてくれるもんだから、不覚にも涙が…
人前で泣きそうになるなんて…、自分のことでナルシスティックになってしまうなんて…
そう、それは鴨さんがあまりに映画だから。
もう鴨さんは人間なんかじゃない、映画なんだ。
だから俺は人前でもあられもなく泣きそうになんかなってしまったんだ。
やっぱり映画だ。
こんな感じでカタルシスを与えてくれるのは女なんかじゃない、映画なんだ。
サンキュー、サンタさん。
サイコーの贈り物です!

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2005年12月23日 (金)

楽日

ついに「ビタースイート」、上映最終日です。
「花井さちこ」から始まったこの4週間、関係者のみなさん、見に来て下さった方々、見に来れなかった方々も、どうもありがとうございました。
自分たちが作った映画が、このような形で上映してもらえ、しかも多くの方々の目に触れることができたこと、これからの映画作りにきっと生かします。
今日は上映後、その昔ピンク七福神と呼ばれた男たちが揃い踏みします。
ボクの記憶では、七人が揃って壇上に上がるのはこれが初めてではないかと…。
しかもこれが最後。
だからって何だって感じですが、たくさんの方のご来場、お待ちしてます。

「花井さちこ」と「ビタースイート」、このあとは大阪は第七藝術劇場にて、1月7日から上映されます。
瀬々さんの「肌の隙間」、いまおかさんの「たまもの」、田尻さんの「孕み」もやります。
さらに2月、札幌は蠍座にて上映します。
そのあとは名古屋でも上映予定です。
さらにそのあとはシンガポールにて、「花井さちこ」上映されます。
今後ともこの二作、よろしくお願いします。

成沢昌茂のデビュー作「裸体」がラピュタ阿佐ヶ谷で上映されるそう。
1月11〜17日です。

ボクが福岡さんにインタビューしました「愛してよ」の記事、監督協会のサイトにアップされました。
読んでみてください。
http://www.dgj.or.jp/

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2005年12月20日 (火)

監督主演

「ビタースイート」、今日のゲストトークは佐野和宏さんと福島拓哉さん。
お二人は監督さんですが役者さんでもあります。
残念ながら石川KINさんはお仕事の都合で来られなくなってしまったのですが、今回のこの映画、男性の出演陣は皆、本業は監督。
映画はシナリオとキャスティングだ、なんてことをよく耳にしますが、今回の映画はまさにその典型。
今日は火曜日、たいていの美容院はお休みな日なはず。
たくさんの美容師さんたちのご来場、心よりお待ちしてます!

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2005年12月19日 (月)

人間は、一人のこらず、その中心に火を持っている。

とは、ある評論の中での増村保造の弁です。

さて、「ビタースイート」の上映も残すところ今日を入れて5日。
のんびり構えてはいられません。
フッッーン!!!!!!
と踏ん張らねばならないのはやまやまなんですが、緊張感のない性格が災いして、のんびりとてんやわんや。
アワワ…
という訳で、以下、増村保造の弁です。

性格というものは、千差万別、極めて特殊なもので、万人に共通せず、万人に意味と価値を与えるものではない。
万人に共通し、意味のあるものは、その性格の中にひそむ火である。この火が、性格の鋳型を通りぬけながら、なお、火として、鮮烈に火花と閃光を散らし、もしくは、なまなましく、あたたかく流動する瞬間だけが、万人に理解され、万人に感動を与え得るものなのである。したがって、ある人物を描くということは、その人物の中にある火を描くことなのである。

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2005年12月17日 (土)

永井荷風の原作を成沢昌茂が監督した映画を見てみたいんです

昨日は快楽亭ブラックさん、轟由起夫さんをゲストとしてお招きしました。
脚本の西田直子も交え、「ビタースイート」のことやら林由美香さんのことやら脚本家と監督の関係性のことやら…、お話伺うことができました。
ありがとうございました。
実は昨日(12月16日)は西田直子のウン回目の誕生日。
彼女には内緒でバースデーケーキを用意して、舞台上でろうそくに灯った火を吹き消してもらいました。
火を消す前、どんなことを願ったのやら。
ちゃんと「ビタースイート」が出来るかぎりたくさんの人に見てもらえるようにってことも願ってくれたんだろうか、プライベートな事だけじゃなくって…

今日は女優さんの日です。
これまでにボクが監督した映画の主演をしてくれた佐々木ユメカさん、葉月螢さん、向夏さんに来ていただき、現場での恨みつらみやらなんやらを語ってもらえたらと思ってます。
進行役として川瀬陽太さんに助っ人に来てもらうことにしました。

それと、ジムオルークのライブがあるんですよね、ポレポレのカフェで。
ライブは8時スタート、映画が9時スタートなんで残念ながら見に行けず(か、冒頭30分だけでも見に行くか…)。
と言っても、ボクは彼の音楽、ちゃんと聞いたことないんですけどね。

もひとつそれと、この場でも何回か言及してきましたが、「愛してよ」が今日から渋谷のイメージフォーラムにて公開されます。
舞台挨拶、見に行ってきます。

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2005年12月15日 (木)

新人監督日記

和田誠の「新人監督日記」っていう本があるんです。
彼が「麻雀放浪記」を監督した時の日記なんですが、ボクが浪人してる頃か、浦安の図書館でこの本を借りて読み、無茶苦茶血沸き肉踊って、いつか自分も映画を撮るんだって、映画を見るだけでは飽き足らない野郎になってしまったんです。
もう内容の詳細は忘れてしまいましたが、脚本を作っていく過程も描かれていて、澤井さんがホン作りに加わっていってホンが出来上がっていくという行程も活写されていたはず。
という訳で、澤井さんはボクが映画を作っていくんだって思うきっかけになった本の登場人物な訳で、そんな人が打ち上げの席でボクらに向かって、映画について、シナリオについて、演出についての話をしてくれてるってことが、とにかく、すごく嬉しかったんです。

上手く言葉がつなげません。
…ありがとうございました。

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2005年12月14日 (水)

今日は澤井さんです

ボクはまったく記憶力が欠如してまして、たいていのことは直ぐ忘れてしまいます。
だから、ちょっと前のことで誰かと意見の言い合いになったりすると、覚えてなかったり、覚えてても記憶が曖昧だからめっぽう弱いんです。
今日の「ビタースイート」は監督の澤井信一郎さんがゲストなので、ボクは「恋人たちの時刻」を見直そうと思ってたんですが、残念ながらレンタル中、そこで「時雨の記」を見たんですが、んん、これはスクリーンで見ないと面白さ半減なんじゃなかろか。
それでも吉永小百合がキレイでびっくり。
特に、ラストの方で吉永小百合が雨に濡れてるんですが、まさか吉永小百合をキレイだなんて思うとは思ってもいませんでした…。

で、「恋人たちの時刻」。
この原作者の寺久保友哉の小説を読み始めたのは、多分映画が公開されるんでその原作が目に留まり、それで読み出したんだと思うんですが、何が引っ掛かって他の小説も読むようになったのか、もうその頃の記憶を辿ることはできません。
で、ちょっと頭の部分を読み返してみたら、あ、これがこの小説だったのね、と。
ボクは歯科助手さんが好きです。
この小説の出だし、主人公は親不知を抜くために訪れた歯医者で、歯科助手をしている女性を見初め、診療台の横にあった治療器具をぶちまけ、彼女と話すきっかけを作ります。
この小説を読む前だったか読んだあとだったのか…
ボクが歯科助手さん好きになったのは、訪れた歯医者に昔好きだった子が歯科助手さんとして働いてたから。
大きな窓から差す午前中のキラキラした光を背に受け、白衣姿のその子が立ってます。
今のボクに残っている彼女の記憶はふたつきりで、もうひとつは掃除の時間、ベランダで教室の窓を拭いていた時、それまでに話してたんだろうか、制服姿の彼女の笑顔なんですが、その笑顔がボクに向けられたものだったのかどうかは…どうにも怪しいです。

今日澤井さんと会うからってことで、久々に忘れていた記憶を思い出すことができました。
こんな風に、何かきっかけさえあれば、忘れてしまっているはずの記憶を手繰り寄せることってできるんでしょうか…。

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2005年12月13日 (火)

祝! 女池充男優賞受賞 !!

毎年恒例、島田組さんによる今年のベスト映画セレクションにて、なんと、女池充が男優賞を受賞しました。
ありがとうございます。
以下は、その選考理由です。

「男優部門で決選に残ったのは吉岡秀隆と女池充。吉岡の『三丁目の夕日』での名演を強く推す声もあったが、『ピンクリボン』でのダメ監督ぶりに加え『花井さちこ』予告編で強烈な印象を与えた女池が新人ながら選出された。 」

島田組ってなんだかよくわかってないんですが、この選考メンバーの中に大学の映研時代の後輩が何人か含まれてます。
ちなみに、その他の受賞作 or 人は以下の通りでした。

邦画ベスト
『パッチギ!』
邦画ワースト
『亡国のイージス』
洋画ベスト
『カンフーハッスル』
洋画ワースト
『ブレイド3』
監督賞
 石井輝男
男優賞
 女池 充
女優賞
 長澤まさみ


さて、「ビタースイート」。
昨日はちょっと気を抜いてしまいました。
ただ、ようやっと懸案事項をひとつ解決。
今日も劇場に行くぞー!

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2005年12月11日 (日)

西田直子

昨日、無事に「ビタースイート」の初日と西田直子オールナイトを終えることが出来ました。
見に来てくださった方々、ありがとうございました。
舞台挨拶に来てくださった向夏さん、佐野さん、福島さん、それと深夜にも関わらずゲストとして来てくださった荒井さん、柄本かのこさん、それとそれと西田さん、ありがとうございました。

ニューヨークで映画を見ていて、小さな映画祭や週末毎にカルト映画を掛けるような映画館でよくあったことなんですが、上映前に来場者にプレゼントをあげてたんです。
クイズを出して正解した人にあげたり、半券に書かれた数字で当選者を決めたり。
ボクは「ピンク・フラミンゴ」を見に行った時、劇場招待券をゲットしました。
という訳で、昨日はそんなニューヨーク仕込みのプレゼントコーナーをしてみました。
「ビタースイート」やらオールナイトで上映した作品の台本に関係者にサインしてもらったものをプレゼントさせていただきました。
最初、クイズをして当選者を決めたんですが、どうも上手くクイズを作れなかったので、オールナイトの時は西田直子とジャンケンして勝った人を当選者に。

ボクは基本的に脚本に出来る限り沿って映画にしていきたいと思ってるんですが、それでも出来上がった映画とシナリオには差が生まれてきちゃいますし、ピンク映画のカラミってのはどんな風に書かれてるのかとか、出来上がった映画には無いシーンがあるだとか…
楽しんで読んでいただけたら嬉しいです。
残念ながら外れてしまった人、今発売中の月刊シナリオに「ビタースイート」のシナリオと西田女池インタビューが掲載されています。
こちらを買ってください!

で、台本が当たった女性の方に「何が引っ掛かって今日足を運んでくれたのか」をお聞きしたんですが、セックスを避けない(避けれない)ことから生まれてくるだろうリアルさ、生っぽさを期待して来られたとか、西田直子が話す機会というのは稀だからとか…

トーク後、ロビーで荒井さんと話していた時、絶望したことがあるかっていう話になったんです。
みなさんは絶望したことありますか?
ボクは、どうなんだろ…
絶望、とりあえず強弱の問題ではないと思うんですけどね。

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