« 2006年11月19日 - 2006年11月25日 | トップページ | 2006年12月3日 - 2006年12月9日 »

2006年11月26日 - 2006年12月2日

2006年12月 2日 (土)

ハリウッド並

沖田修一がギャラを持ってきた。

「このすばらしきせかい」という映画がこないだ公開になった監督の沖田修一と、この秋、とある撮影のバイトをした。

それは大正琴の演奏会の撮影で、沖田とぼくで2台のカメラを回した。

1000人は入ろうかという巨大なホールで行われたその演奏会で、大正琴を演奏するおばさんたちのアップを嬉々として撮影する沖田の横で、ぼくはステージ全体を写す引きのカメラを担当した。

カメラを回しながら、沖田はニヤけたり噴き出したりしている。

おばさんのおもしろいアップが撮れたらしい。

ぼくのカメラは引きの画なので、あんまり面白くない。

悔しいからぼくも少しだけズームで寄ってみた。

派手な衣裳に身を包んだおばさんたちが、身体を揺らしながら、七色の照明の中で必死になって大正琴を演奏している。目を閉じている人もいる。

こんなおもしろい画を独り占めして、ずるいじゃないか沖ちゃん……。

こころの中でそう思っているうちに、拍手が鳴って演奏が終わった。

沖田修一がギャラを持ってきた。

大正琴の撮影のギャラのはずなのに、封筒の裏には「脚本料 5億」と書いてあった。

ハリウッド並じゃないか!

差し出した沖田修一は笑っている。

「シャマランなら、当然の如く受け取るぜ」

その目がそう言っていた。

ぼくも当然の如く受け取ることにした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年12月 1日 (金)

性描写にハートがあるのがこだわり

Ojisan_shusei121_aいよいよ明日から1週間、R18 LOVE CINEMA SHOWCASE VOL.2〜いまおかしんじ監督特集が始まります。ご来場者にはオリジナル缶バッジとYoutubeでもお馴染みの松江監督作『おじさん天国』オリジナル予告編集が配布されます(写真)。また、『おじさん天国』パンフレットを買った方にはオリジナルステッカーが付くことになりました!いずれも枚数限定ですので、是非お早めにお越しください!

日記のタイトルは先日24日売りのデイリースポーツでの取材記事におけるいまおか監督のお言葉です。是非劇場にて、ご自身の目でご確認ください!

それでは、皆様のご来場を心よりお待ちしております。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

かえるのうたの思い出

明日から、いまおかさんの特集上映が始まる。

「かえるのうた」の試写の時。

試写室のある東映化学まで行くと、いまおかさんが入口の傘立てに腰を下ろしていた。

「お疲れ様です」

「おお」

と、傘立てに座ったまま動かない。

髪の毛もひげも伸び放題で、今思うとすこしだけ妖怪のようになっていた。

そのころ、ぼくは田尻さんが監督した「ヒモのひろし」の台本の直しで、頭を抱えていた。

頭を抱えたまま試写室に入って「かえるのうた」を見た。

見始めて、どのあたりから引き込まれたのか忘れたけれど、そのうち自分の台本の突拍子もないアイデアがたくさん浮かんできた。

おもしろい映画を見ると、自分はいつもそうなる。

ひとつ笑いが止まらない場面があった。

とにかくおかしくて、そのシーンが終わっても笑っていた。

まだ見ていないひとのためにそれは書きません。

未見の方、是非劇場でご確認ください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年11月30日 (木)

田中麗奈

寝坊した。天気いいのに、イカ釣り行けず。ガックシ。
コロッケ&ハムカツサンド、食う。ソースがうまい。
シネスイッチ銀座「暗いところで待ち合わせ」天願大介監督、観る。田中麗奈が子供みたいでかわいい。映画は薄っぺらな印象。原作にある心理描写が客観的に描かれているのが、不満。そこがおもろいとこなのに。
荻窪、佐藤宏とお好み焼き食う。酔っぱらう。
早々に寝てしまう。

「にぎって」現場はほとんど雨でした。樹海に行く日だけ、晴れた。ホッとして樹海の中をウロウロしてると、道に迷った。ホントに分からなくなるのだ。死ぬと思ってドキドキしたが、何とか現場に戻ることができた。助かった。

今日、名古屋です。ガンダーラ映画祭。どこかにあるユートピア。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

イカのこと

近所のデニーズに台本を書きに行く。

デニーズに行く途中には居酒屋があり「おじさん天国」を書いているころ、その店先の水槽の中では、いつもイカが泳いでいた。イカにしてみたら前後なのか上下なのかわからないけれど、イカは毎日水槽の中を行ったり来たりしている。

ある日、ぼくは水槽の前で長電話をしていた。

今日もイカは水槽の中を行ったり来たりしている。

すると、居酒屋の中からバイトの女の子が網を持って現れて、水槽の中のイカを捕まえはじめた。イカを食べるつもりだ。逃げ惑うイカはなかなか網に納まらない。無理矢理水面近くまで持ち上げられたイカは、勢いよく水槽から飛び出して、アスファルトの上を暴れまわった。

「イカが!イカが!」

女の子はイカを手掴みで捕まえようとするけれど、暴れるイカはなかなか捕まらない。そうこうしているうちに、イカは道路の端にある雨水の流れ込む穴に辿り着き、そのまま穴の中に落ちてしまった。

台本を書いているとほんとうにいろいろなことが起こる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年11月29日 (水)

ソクーロフ

腹へった。トースト食う。コインランドリーに行く。大量の洗濯物を乾かす。
ジョナサン、修業。
国映、ぐだぐだいる。
シネパトスで「太陽」アレクサンドル・ソクーロフ監督、観る。何じゃこら、イッセー尾形の一人芝居かあと思って観ていたが、マッカーサーと話すシーンで急に涙が出てきた。ツーって感じ。イッセー尾形が可愛くて仕方ない。映画って凄いなって思った。ソクーロフ、信用できる人。
ショックで、街をウロウロ徘徊する。
新宿ツタヤでソクーロフのビデオを3本借りる。「まるしん」で酒飲む。

「デメキング」鈴木卓爾さんにお願いした時、手書きのシナリオに添えて、国会図書館でコピーしたいましろたかしさんのマンガ、「デメキング」を渡した。この頃はまだ、本になってなかったのだ。コピー代7000円。しばらくして、なぜか一緒に北千住をロケハンすることになった。七福神の一人、大黒が飾ってある銭湯に入った。一生懸命だった。

あと、3日。皆さんよろしくお願いします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

夢のこと

「おじさん天国」のなかで、たかしとハルオが自分の見た夢について語るシーンが出てくる。自分は、映画の中で人物が夢や記憶を語るシーンが好きで、「おじさん天国」を書いているときはそれが特に面白いと思っていた。

なにがどう面白いのか。言葉にしようとしてもなかなか言葉にならなくて、同じところを堂堂巡りして頭がこんがらがってしまう。日常の中で他人の夢の話はたいていつまらないのに、どうして映画の中ではあんなに引き込まれるのか。はじまりはいつもそこで、いろんなことを考えて、いつもそこに戻ってくる。ばかなのだろう。

「おじさん天国」のなかのたかしとハルオの夢は、こたつでうつらうつらしている時に思いついた。

映画の中では、下元さんと吉岡さんが、見たこともないはずの夢について、一生懸命話をしている。

試写ではじめて見たとき、ぼくはやっぱり引き込まれた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年11月28日 (火)

トンカツ

映画学校、編集見て、好き勝手言う。よー言うわ。あいまに「おじさん天国」のチケットを売りつける。
斎藤さんとトンカツ食う。やわらかい。
終わって、西新宿ジョナサン、谷口さんのシナリオを読む。いける!ワクワクする。
勝手に祝杯をあげる。餃子に泡盛。知らぬ間に寝る。
明け方、DVDで「ちえみちゃんとこっくんぱっちょ」横浜聡子監督、見る。のりこちゃん、可愛い。「これで間違ってません」と犬救出のUターンが良かった。これでデビュー作とは。恐るべし美学校。

「たまもの」現場が終わって、佐藤宏に風俗をおごった。佐藤は「あんまり良くなかったです」と感想を言った。 正直なやつだ。

公開が近い。アワアワする。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年11月27日 (月)

打ち合わせの時間

おじさんのことについての台本を書こう。

それが決まっても「おじさん天国」の台本は全然まとまる様子を見せなかった。

おじさん・たかしの気ままな台詞だけがポコッポコッと浮かび、それをあてもなく書き止める日々だった。

「ちょっと会おうか」

いまおかさんから電話をもらって、新宿のランザンで待ち合わせる。

ランザンには映画関係者の人が多い。

「あ。どうも。ご無沙汰してます」

いまおかさんが頭を下げるたびに、横で小さくなって頭を下げる。

なかなか台本の話は始まらない。

コーヒーを飲みながら、映画の話、本の話、釣りの話。

「へぇ」とか「はぁ」とか言いながら、ほとんど黙って聞いている。

不意に台本の話が始まる。

「どう? 書けそう?」

見えないけど確かにあった緊張がふと緩むのか。言った後、いまおかさんは「いやあ……」みたいな、言っちゃった、みたいな、笑い顔をする。

おれも「いやぁ……」みたいな、言われてしまった、みたいな笑い顔をしている、のだろうか。

そこから台本の話が始まって、思いついたことを言ったり、黙ったり、する。

黙っている時、ランザンの窓から見える新宿の裏通りを見ていることが多い。

この間まで半袖の人もいたのに、もう、コートの人ばかり。

あっ。かわいい姉ちゃんが通った。

いまおかさんがタバコを吸った。

なにか、思いついたのだろうか?

そうではない。考えているのだ。や、考えていないのかもしれない。

おれもタバコを吸って、台本のことを考える。や、考えるフリをしているのか。

ときどき、それが分からなくなるときがある。

でも、フリでもなんでも考えることが大事で、ふとした時間に

「おや?」

というようなアイデアが生まれたりもする。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ワカサギ

朝生とワカサギ釣りに行く。バスに乗って、芦ノ湖へ。雨が降ってくる。びしょ濡れで、2時間だけ釣りをする。4匹しか釣れませんでした。露天風呂入って、またバスに乗って帰ってくる。
新宿、「魚丸」で酒飲む。釣ったワカサギを唐揚げにして貰う。香ばしくてうまい。

「おじさん天国」冷蔵庫を開けると、ぎっしりイカが入ってるというシーンがある。その中の一匹は私が伊東港で釣り上げたやつだ。役に立った。

今日も雨。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年11月26日 (日)

ラーメン

結婚式の余興で踊る。

無敵のヅラを被って歌い踊りまくる自分の胃の中で、前日喰ったラーメンとさっきまで飲んでいた酒が一緒になっているのを想像すると気持ち悪い。

そんなことを考えながら踊っていたら、思い出した。

舌が痺れるくらいめちゃくちゃまずいラーメン屋があって、オヤジもめちゃくちゃ無愛想なのだ。

しかしなにか偶然が重なって、そのラーメン屋で何度かラーメンを食うはめになる。

はじめは残しているんだけれど、ある空腹の日、思わず麺を平らげ、スープまで飲み干してしまう。するとドンブリの底に秘密の暗号が書いてある。それを見た無愛想なオヤジがニヤリと笑って、秘密結社への入会を認められる……

そんなシーンを思いついたことがあって、「おじさん天国」の1稿目でそれを生かそうと試みた。

地獄の入口がラーメン屋で、ブクブクと泡立つラーメンを恐ろしいオヤジに注文もしていないのに出され、泣く泣く喰うはめになるハルオとリカ。残せば恐ろしい罰が待っている。

完食したハルオだけが、ドンブリの底に「地獄へようこそ」の文字を目にして、なにがなんだか分からないまま、割り箸を持ったまま地獄をさまよう……。

そんなシーンだった。

いろいろあって切ることになったけれど、割り箸を持ったまま地獄をさまようというのだけは、いまだになんだか面白くて、惜しかったなぁと思っている。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

居田伊佐雄

小川町「ネオネオ座」居田伊佐雄さん上映会。実験映画漬け。居田さんと話する。富士の裾野でUFO見た話、おもろかった。打ち上げ。日本酒飲む。煮こごりうまい。皆さん、ありがとうございました。
女池さんと電車で帰ってくる。

「たまもの」衣装合わせの時、佐藤宏はものすごく太ってやってきた。作り物のタンスに入ってみると、せっかく作ったそのタンスが壊れた。助監督が泣いている。「こんなんじゃダメだろ!」作り直させた。こだわりのタンスに注目。

神様、お願い!イヤなことが起きませんように

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2006年11月19日 - 2006年11月25日 | トップページ | 2006年12月3日 - 2006年12月9日 »