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2006年11月 2日 (木)

頼りなき神々

「おじさん天国」を書いていたころ、二人組のイエスキリストに会った。

実際は『イエスキリスト』の名札を胸につけたモルモン教の勧誘の外人二人だった訳だけれど、地獄に行く話を書いている時にイエスキリストにふたりも同時に出会うのは、これはタイミングだと思って、天国のことばかり話したがるキリスト達に地獄について聞かない手はないと思ったところまでは10日くらい前に書いた。

で、神の国と人間の世界の間に立って神の声を伝えるという預言者について嬉々として話を進めるイエスキリストを制して私は尋ねました。

「地獄は? 地獄と人間の間でエンマ大王の言葉とかを伝える人は誰ですか?」

左のイエスキリストがジッ私を見つめました。

右のイエスキリストがゆっくりと日本語で言いました。

「ジゴクノコトハ、ワカリマセン」

お話にならない。

「地獄へ行こう」

いまおかさんは軽やかに言ったけれど、地獄への道はまだまだ果てしなかった。

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