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2006年11月

2006年11月30日 (木)

田中麗奈

寝坊した。天気いいのに、イカ釣り行けず。ガックシ。
コロッケ&ハムカツサンド、食う。ソースがうまい。
シネスイッチ銀座「暗いところで待ち合わせ」天願大介監督、観る。田中麗奈が子供みたいでかわいい。映画は薄っぺらな印象。原作にある心理描写が客観的に描かれているのが、不満。そこがおもろいとこなのに。
荻窪、佐藤宏とお好み焼き食う。酔っぱらう。
早々に寝てしまう。

「にぎって」現場はほとんど雨でした。樹海に行く日だけ、晴れた。ホッとして樹海の中をウロウロしてると、道に迷った。ホントに分からなくなるのだ。死ぬと思ってドキドキしたが、何とか現場に戻ることができた。助かった。

今日、名古屋です。ガンダーラ映画祭。どこかにあるユートピア。

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イカのこと

近所のデニーズに台本を書きに行く。

デニーズに行く途中には居酒屋があり「おじさん天国」を書いているころ、その店先の水槽の中では、いつもイカが泳いでいた。イカにしてみたら前後なのか上下なのかわからないけれど、イカは毎日水槽の中を行ったり来たりしている。

ある日、ぼくは水槽の前で長電話をしていた。

今日もイカは水槽の中を行ったり来たりしている。

すると、居酒屋の中からバイトの女の子が網を持って現れて、水槽の中のイカを捕まえはじめた。イカを食べるつもりだ。逃げ惑うイカはなかなか網に納まらない。無理矢理水面近くまで持ち上げられたイカは、勢いよく水槽から飛び出して、アスファルトの上を暴れまわった。

「イカが!イカが!」

女の子はイカを手掴みで捕まえようとするけれど、暴れるイカはなかなか捕まらない。そうこうしているうちに、イカは道路の端にある雨水の流れ込む穴に辿り着き、そのまま穴の中に落ちてしまった。

台本を書いているとほんとうにいろいろなことが起こる。

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2006年11月29日 (水)

ソクーロフ

腹へった。トースト食う。コインランドリーに行く。大量の洗濯物を乾かす。
ジョナサン、修業。
国映、ぐだぐだいる。
シネパトスで「太陽」アレクサンドル・ソクーロフ監督、観る。何じゃこら、イッセー尾形の一人芝居かあと思って観ていたが、マッカーサーと話すシーンで急に涙が出てきた。ツーって感じ。イッセー尾形が可愛くて仕方ない。映画って凄いなって思った。ソクーロフ、信用できる人。
ショックで、街をウロウロ徘徊する。
新宿ツタヤでソクーロフのビデオを3本借りる。「まるしん」で酒飲む。

「デメキング」鈴木卓爾さんにお願いした時、手書きのシナリオに添えて、国会図書館でコピーしたいましろたかしさんのマンガ、「デメキング」を渡した。この頃はまだ、本になってなかったのだ。コピー代7000円。しばらくして、なぜか一緒に北千住をロケハンすることになった。七福神の一人、大黒が飾ってある銭湯に入った。一生懸命だった。

あと、3日。皆さんよろしくお願いします。

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夢のこと

「おじさん天国」のなかで、たかしとハルオが自分の見た夢について語るシーンが出てくる。自分は、映画の中で人物が夢や記憶を語るシーンが好きで、「おじさん天国」を書いているときはそれが特に面白いと思っていた。

なにがどう面白いのか。言葉にしようとしてもなかなか言葉にならなくて、同じところを堂堂巡りして頭がこんがらがってしまう。日常の中で他人の夢の話はたいていつまらないのに、どうして映画の中ではあんなに引き込まれるのか。はじまりはいつもそこで、いろんなことを考えて、いつもそこに戻ってくる。ばかなのだろう。

「おじさん天国」のなかのたかしとハルオの夢は、こたつでうつらうつらしている時に思いついた。

映画の中では、下元さんと吉岡さんが、見たこともないはずの夢について、一生懸命話をしている。

試写ではじめて見たとき、ぼくはやっぱり引き込まれた。

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2006年11月28日 (火)

トンカツ

映画学校、編集見て、好き勝手言う。よー言うわ。あいまに「おじさん天国」のチケットを売りつける。
斎藤さんとトンカツ食う。やわらかい。
終わって、西新宿ジョナサン、谷口さんのシナリオを読む。いける!ワクワクする。
勝手に祝杯をあげる。餃子に泡盛。知らぬ間に寝る。
明け方、DVDで「ちえみちゃんとこっくんぱっちょ」横浜聡子監督、見る。のりこちゃん、可愛い。「これで間違ってません」と犬救出のUターンが良かった。これでデビュー作とは。恐るべし美学校。

「たまもの」現場が終わって、佐藤宏に風俗をおごった。佐藤は「あんまり良くなかったです」と感想を言った。 正直なやつだ。

公開が近い。アワアワする。

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2006年11月27日 (月)

打ち合わせの時間

おじさんのことについての台本を書こう。

それが決まっても「おじさん天国」の台本は全然まとまる様子を見せなかった。

おじさん・たかしの気ままな台詞だけがポコッポコッと浮かび、それをあてもなく書き止める日々だった。

「ちょっと会おうか」

いまおかさんから電話をもらって、新宿のランザンで待ち合わせる。

ランザンには映画関係者の人が多い。

「あ。どうも。ご無沙汰してます」

いまおかさんが頭を下げるたびに、横で小さくなって頭を下げる。

なかなか台本の話は始まらない。

コーヒーを飲みながら、映画の話、本の話、釣りの話。

「へぇ」とか「はぁ」とか言いながら、ほとんど黙って聞いている。

不意に台本の話が始まる。

「どう? 書けそう?」

見えないけど確かにあった緊張がふと緩むのか。言った後、いまおかさんは「いやあ……」みたいな、言っちゃった、みたいな、笑い顔をする。

おれも「いやぁ……」みたいな、言われてしまった、みたいな笑い顔をしている、のだろうか。

そこから台本の話が始まって、思いついたことを言ったり、黙ったり、する。

黙っている時、ランザンの窓から見える新宿の裏通りを見ていることが多い。

この間まで半袖の人もいたのに、もう、コートの人ばかり。

あっ。かわいい姉ちゃんが通った。

いまおかさんがタバコを吸った。

なにか、思いついたのだろうか?

そうではない。考えているのだ。や、考えていないのかもしれない。

おれもタバコを吸って、台本のことを考える。や、考えるフリをしているのか。

ときどき、それが分からなくなるときがある。

でも、フリでもなんでも考えることが大事で、ふとした時間に

「おや?」

というようなアイデアが生まれたりもする。

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ワカサギ

朝生とワカサギ釣りに行く。バスに乗って、芦ノ湖へ。雨が降ってくる。びしょ濡れで、2時間だけ釣りをする。4匹しか釣れませんでした。露天風呂入って、またバスに乗って帰ってくる。
新宿、「魚丸」で酒飲む。釣ったワカサギを唐揚げにして貰う。香ばしくてうまい。

「おじさん天国」冷蔵庫を開けると、ぎっしりイカが入ってるというシーンがある。その中の一匹は私が伊東港で釣り上げたやつだ。役に立った。

今日も雨。

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2006年11月26日 (日)

ラーメン

結婚式の余興で踊る。

無敵のヅラを被って歌い踊りまくる自分の胃の中で、前日喰ったラーメンとさっきまで飲んでいた酒が一緒になっているのを想像すると気持ち悪い。

そんなことを考えながら踊っていたら、思い出した。

舌が痺れるくらいめちゃくちゃまずいラーメン屋があって、オヤジもめちゃくちゃ無愛想なのだ。

しかしなにか偶然が重なって、そのラーメン屋で何度かラーメンを食うはめになる。

はじめは残しているんだけれど、ある空腹の日、思わず麺を平らげ、スープまで飲み干してしまう。するとドンブリの底に秘密の暗号が書いてある。それを見た無愛想なオヤジがニヤリと笑って、秘密結社への入会を認められる……

そんなシーンを思いついたことがあって、「おじさん天国」の1稿目でそれを生かそうと試みた。

地獄の入口がラーメン屋で、ブクブクと泡立つラーメンを恐ろしいオヤジに注文もしていないのに出され、泣く泣く喰うはめになるハルオとリカ。残せば恐ろしい罰が待っている。

完食したハルオだけが、ドンブリの底に「地獄へようこそ」の文字を目にして、なにがなんだか分からないまま、割り箸を持ったまま地獄をさまよう……。

そんなシーンだった。

いろいろあって切ることになったけれど、割り箸を持ったまま地獄をさまようというのだけは、いまだになんだか面白くて、惜しかったなぁと思っている。

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居田伊佐雄

小川町「ネオネオ座」居田伊佐雄さん上映会。実験映画漬け。居田さんと話する。富士の裾野でUFO見た話、おもろかった。打ち上げ。日本酒飲む。煮こごりうまい。皆さん、ありがとうございました。
女池さんと電車で帰ってくる。

「たまもの」衣装合わせの時、佐藤宏はものすごく太ってやってきた。作り物のタンスに入ってみると、せっかく作ったそのタンスが壊れた。助監督が泣いている。「こんなんじゃダメだろ!」作り直させた。こだわりのタンスに注目。

神様、お願い!イヤなことが起きませんように

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2006年11月25日 (土)

神社

大阪「ウラシオ」上映イベント、みなさん色々ありがとうございました。朝6時まで飲んでた。西尾くんありがとう。中原さん、すいませんでした。
難波花月の前で煙草吸ってると、「にいちゃん、仕事探しとるんか」と怪しいおっさんに話しかけられた。丁寧にお断りする。確かに仕事は探しているが。
きしめん食って、お土産買って、新幹線に乗る。
国映、お土産置いて、新宿で取材受ける。直井くんらと飲み会に合流。日本酒飲みまくる。
酔って、たこ焼き食って寝る。

「いぼいぼ」神社のわきに林由美香を埋めた。「デメキング」鈴木卓爾が住んでいるのは神社だ。「おじさん天国」下元史朗さんが死ぬのも神社だ。撮る場所に困ったら神社。神社はいいですよ。

上映まで後、一週間。みなさん、よろしくお願いします。

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2006年11月24日 (金)

来場者プレゼント。

Ts380001日々寒くなると共に、ポレポレ東中野での公開も迫ってきました。チラシにもあるように、今回は来場者には必ずプレゼントが付きますので、お知らせ致します。

期間中全ての回にもらえるのが、窓口でじゃらじゃらと引いて頂くオリジナル缶バッジ全10種類(写真/どれが当たるかはわかりません)それからネット上ではもはやお馴染みとなった『おじさん天国』予告編集DVD-R、その他スタッフ・キャスト陣のサイン入り限定品、林由美香さん関連、いまおか監督関連の1点ものまでご用意させて頂きます。(無くなり次第終了となりますので、ご了承ください)御期待ください。

それでは引き続き宜しく御願い致します。

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マジック

我家のパソコンの上にはたくさんのお菓子のおまけが並んでいて、パーマンの1号からバードマンまで5人が並んで、その隣にトイストーリーのバズがいて、「用心棒」と「椿三十郎」の仲代達矢がひとりずついて、黒沢明がいて、ロダンの考える人の小さいのがいて、その隣に赤いマジックがある。赤いマジックには「どんなものにも書ける魔法のインキ」と、ほんとうに魔法のような字で書いてあって、「おじさん天国」に出てくる赤いマジックとたぶん一緒だ。

「おじさん天国」の中で女体にマジックで字を書くというのはいつ思いついたのか憶えてないけれど、日頃から自分は酔っぱらうと、友達の身体にいろいろな字やマークを書く。

憶えているのは、友達の腹に大きく「死」と書いて○で囲んだことで、友達は朝起きて、なんにも知らないまま我家を出て、電車に乗ってそのままバイトに行き、夜、家に帰って風呂に入ったときにやっと見つけて、

「ワアッ!」

と声をあげてしまったらしい。

その友達は高山くんという人で、「高山たかし」というおじさんの名前は高山くんから勝手にもらった。

たかやんありがとう。

「おじさん天国」ぜひ見に来てください。

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2006年11月23日 (木)

アルトマン

新幹線に乗って、大阪に行く。ロバート・アルトマン死去。81歳。と出ていた。

CO2オープンコンペ部門審査。日向寺さんとあれこれ話し合う。決まった。ほっ。皆さんいろいろありがとうございました。

「甘太郎」で飲み。立ち飲み屋で飲み。沖縄料理屋で飲み。女の子が二人来る。西尾えらいぞ。へろへろのぐるぐるになって、寝る。

「いぼいぼ」衣装合わせの前日に、女の人の衣装は赤い服で行くことに決めた。思いつきだが、思いついてワクワクした。

いいことありますように。

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2006年11月22日 (水)

ハッピーエンド

トースト食う。何か知らんがメッチャうまい。8枚切りがいい。
ジョナサン、原稿チェック。稚拙だが、仕方ない。片岡さんにバッタリ会う。
松島さんに原稿送る。
国映、DVD素材をピックアップ。築地ジョナサン、考え事。
浅草橋、ネットラジオに出る。うまく喋れない。落ち込む。
「あばらや」ヤケ酒。直井くん誕生日、30歳になったとのこと。おめでとさん。
帰って、寝る。

「手錠」のシナリオは、ジョージ朝倉の「ハッピーエンド」をパクって書きました。暇でプールばっかり通っていました。夏でした。夏の話を書きました。

寒い。今日から大阪。

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2006年11月21日 (火)

三崎

映画学校、編集立ち会う。想像を超えて、監督の人柄が出てしまってるのが、不思議。出ざるをえないのか。さらけだして行くしかない。
音撮りにかり出され、賛美歌歌う。気持ちいい。斎藤さんとミュージカルの話する。
マックで、ハンバーガー食う。
監督協会、出席。「からから亭」で飲み。「おじさん天国」のチラシを貼って貰う。
家、酒飲んで寝る。

「おじさん天国」でいろんな場所をロケハンした。ついでにイカ釣りをした。東伊豆、釣れず。沼津、釣れず。助監督は、車の中でじっと待っている。かっこよく釣れるところを見せてやりたいが、釣れない。ロケハンもうまくいかない。三崎でも釣れなかったけど、ここならやれそうな予感がした。「おじさん天国」のロケ地は、三浦半島の先っぽの港町、三崎です。マグロのうまい港町、三崎。いいですよ。

明日から大阪

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いまおか秘宝

Hiho0701本日11月21日発売の「映画秘宝」(07年1月号/P.86〜87)にて、いまおか監督のインタビューが掲載されています。見開きです! 題して「いまからでも間に合ういまおかしんじ映画入門」。ありがとうございます。いましろたかしさんの漫画とのつながりにもがつんと言及していますのでぜひご一読くださいませ。このインタビューで触れられている「地獄に行くことになったきっかけ」については、昨日のこのブログ(守屋日記)の中でも前日談が詳しく明かされています。

『おじさん天国』では「地獄」がひとつのキーワードになっています。地獄のシーンはちょっと意外な場所で撮影されているのですが、当初は映画館を考えていたそうです。その感覚は本編にも残っていて、いつの間にかいまおかワールドに引き込まれてしまいます。「ちょっと地獄へ行ってきます」というような気持ちで劇場にも来ていただけると嬉しいです。いまおか監督ならではのユニークな地獄とエンマダイオウにご期待ください!

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2006年11月20日 (月)

傘がない

雨だ。外に出ようとしたら傘がない。問題は今日の雨。傘がない。
コンビニで傘を買う。コロッケサンド食う。
ジョナサン、暖まる。
家で、パソコン作業。きのこ鍋食って、ひたすら原稿打つ。
でけた。ホッとして酒飲んで寝る。

「たまもの」の現場で、林由美香は梅干しばっかり食っていた。テストで何度も走らせたが、梅干し食べてるから大丈夫だと言う。俺も食ってみた。すっぱい。梅干しのお陰で映画ができた。

次々と襲いかかってくる。

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ケミストリー

テレビをつけたらケミストリーが出ていて見る。

いつまでたっても「やらされてる感」が抜けないこのふたり組は、歌っているときだけそれが無くなるのに気付く。たぶんぜったいCDを買ったり、コンサートに行ったりはしないけれど、テレビで歌ってたら、とりあえず終いまで聞いてしまうのはこのためかな、と思う。

カラオケに行きたい。

渡辺真知子の「カモメの翔んだ日」を久々に歌いたい。

この歌はすごい。イントロを聞くだけで、なにか気狂いじみたものが身体に流れ込んでくる。歌い方も自然と気狂いじみてくる。

この快感をなんとかしたくて芝居の台本を書いたことがある。

「おじさん天国」の一回目の打ち合わせのとき、その台本を持っていった。賞をもらった前のシナリオからずいぶん時間が経ったので、最近はこんなものを書いています、というつもりだった。

「ミルキー」というその台本の中で、少しだけ地獄のシーンが出てくる。

ほんとうはもっと地獄のシーンを書きたかったけれど、あんまり書くことがなくて、すぐに地獄からは帰って来てしまった。エンマ大王も出すことが出来なかった。だから、2回目の打ち合わせのとき、

「地獄に行こう」

といまおかさんが言ったときは燃えた。

また地獄に行ける。

エンマ大王も出せるかもしれない。

わくわくして仕方がなかった。

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2006年11月19日 (日)

ヘルペス

「博愛医院」にいく。検査結果でる。ヘルペスだった。病気持ちになった。ブルーになる。
そば茹でて食う。納豆も食う。
ジョナサン、原稿書く。書きまくってとりあえず仕上げる。ホッとする。嬉しい。
「吟蔵」で飲み会。飲みまくって深夜まで。

「おじさん天国」の現場で一番嬉しかったのは、佐藤宏がやってきた時だった。こいつは何かやる。直感的に思った。想像を超える動きをする男。佐藤宏に注目して欲しい。

あきらめよう。大人しく生きる。

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ガラガラ

ガラガラを買う。

あれはDJなのか。おしゃれな奴がレコード満載の箱をくくりつけて引っ張ったり、美大の受験生が絵画道具をくくりつけて引っ張ったり、ホームレスが生活道具一式をくくりつけて引っ張って歩いたりするやつ。

それにおれは灯油のポリタンクをくくりつけて引っ張って歩く。

取っ手はオレンジ。輝くスチール製の本体に、車輪のホイールもオレンジ。

饅頭ほどのタイヤが、逞しく地面を転がってうれしい。

思えば、久々に手に入れる車輪だ。

地元にいた頃乗っていた原付バイクは既に無く、東京に来て買った自転車も盗まれたまま。この数年、車輪とは縁の無い暮らしを送ってきた。

そこへ来てのガラガラ購入。

毎年、おっくうで仕方が無かった灯油を買いに行くのが、これからは楽しみに変わる。すごいぞ、ガラガラ!

ガラガラは、灯油のほかになにを運んできてくれるだろう。

ウキウキして仕方がない。

ガラガラ万歳!

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2006年11月18日 (土)

ジョナサン、鬼の形相で原稿書く。
大西のアパートで、AV見る。大久保あすか、美乳だ。
カレーをかっ込む。
再ジョナサン、狂ったように原稿書く。そのわりに進まん。
カツを入れて、カツカレーにして食う。コレステロールは気にしない。
再々ジョナサン、しがみつく。しまださんと話する。
酒飲んで寝る。

「それでも」で伊藤猛さんに女装してもらった。それ以来、猛さんが衣装合わせに来る時には必ずカツラを用意している。「たまもの」では役に立った。「おじさん天国」の閻魔大王の時も迷った。結局やめたのだが、長い髪の閻魔大王も捨てがたいと思ってる。

あと一歩、ここからがシンドイ。

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内外タイムス露出

Naigai先日の内外タイムスで『おじさん天国』が大々的に紹介されました! ご覧ください、このサイズ、決して遠近法の間違いではありません。ありがとうございます。残念ながら見逃してしまった方もご安心ください! 公開期間中はポレポレ東中野の場内にも貼り出しますのでどうぞお楽しみに。また、中野ブロードウェイのレコミンツSIDE-B(11月20日前後より)とタコシェにてパンフ付き特別前売り券の販売を開始しました。1枚1200円也。特集上映と併せて使えるお買い得となっておりますのでこちらもよろしくお願いします。

守屋先生がハルオ(イカ風呂に入っている彼です!)の知られざる過去を暴露してくれたおかげでハルオの株が一部で急上昇している模様です。売るなら今です。しかしまさか中学浪人生だったとは。私は由貴子さんがいいです。

そんな自分もかつて浪人していたことがありました。ちょうど今頃はまさに追い込みに入る時期でしたが、単なる不注意から手に大怪我をして、勉強どころか試験の直前まで鉛筆を持つ練習をしていました。12月2日(土)〜8日(金)までの「いまおかしんじ特集上映」ではヒロインが両手に火傷を負う『にぎって』も公開されますが、受験生なら『おじさん天国』の予習にもぴったりですよ。

守屋先生、いつか恐竜と一緒に朝焼けを見られるとよいですね。
いまおか監督、お大事になさって下さい。

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酒!

以上!

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2006年11月17日 (金)

追い込み

朝起きると寒い。冬だ。

寒い部屋では考え事もできず、起きてすぐデニーズに行く。

台本考えて1ミリくらい進む。

午前中が仕事はいちばんはかどるという。

そんなこたぁ知ったこっちゃない。

どこにいてもあまりにも寒い。あまりに寒くて浪人時代のころを思い出す。

ふと。このブログを読んでいる浪人生なんかいるんだろうか、と思う。

ひとりくらいいるかも知れない。

もしいるとしたら「おじさん天国」を見に来たほうがいい。

完成した脚本にも映画にも現れなかったけれど、「おじさん天国」の主人公・前川ハルオは一浪しているという設定で書いた。

しかも、大学ではなくて高校だ。

○1993年 ハルオ15歳

ハルオは2つ年上の女子高生・カスミに逆ナンされ、セックスまみれの日々に陥る。

それは受験当日まで続き、ハルオは高校受験に失敗。一年の浪人の後、弟・ナツヒコと同じ高校に揃って入学する。勉強、スポーツともに相変わらず万能なナツヒコに対し、ハルオはどちらにおいてもパッとしなかったが、女性関係に限っては事欠いたことなく、年上・年下・学内外問わず、多くの女性とセックスした。

以下はその一部である。

・由貴子(1学年下の帰国子女。お願いすると英語で喘いでくれた)

・恭子(クラスメート。休み時間ごとに視聴覚室でセックスを繰り返した)

・つかさ(友達の家庭教師。当時大学生の処女で、さんざん追い掛け回される)

・佐々木真由先生(英語の先生。由貴子よりも英語の喘ぎは下手だった)

・木下さん(学研のおばさん。子供のときからきれいだと思っていた)

・高橋由美子(最寄駅にロケに来ていたので思い切って声をかけた)

・ジェシー・パラダイス(町内会の盆踊りにいた外人。銭湯に連れて行ったら喜んでいた)

追い込みに入った日本の浪人生、「おじさん天国」を見においで。

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カレー

朝からジョナサン、儀式。
カブの煮物食う。昼寝。
再ジョナサン、原稿苦戦する。
カレー食う。頭がよくなる食べ物。
チンコの腫れがひいてきた。病院の薬は効く。もうすぐオナニーできる。
再々ジョナサン、苦闘する。がんばれ!シンちゃん!
酒飲んで寝る。

「にぎって」の樹海のシーンで主人公の男がヘビにチンコを噛まれて瀕死になるというのを考えたが、できなかった。「おじさん天国」でようやくできました。構想6年のアイデアです。

ひるむな!耐えろ!

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2006年11月16日 (木)

よっちゃん

ラーメン食って、松島さんに原稿送る。山場はこれから。
いましろさんの「化け猫あんずちゃん」読む。よっちゃんの貧乏神が去った。がんばれ!よっちゃん!
ジョナサン、修業。
ストレスが限界に達した。「蔵」で酒飲む。サンマの一夜干し、あじの開き食う。
パン2個食って、寝る。

「デメキング」の七福神は、居酒屋で酒飲んでる時に思いついた。目の前のカウンターに、ちっちゃい木彫りの七福神達が並んでる。寿老人は鹿を連れている。これだ!こいつらがデメキングを倒すのだ。「おばちゃん、焼酎もう一杯!」祝杯をあげた。

しつこく行こう。

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恐怖の朝

高校の同級生と飲む。

未だ遅遅として進まない台本を置き去りにして。

酒を目の前にしても、女の子を目の前にしても、モツの煮込みを目の前にしても、一向に意気が上がらない。

いかん!

もう、このまま、一生意気が上がらないのではないかと不安になる。

トリのから揚げが運ばれてきて、少しだけ意気が上がる。

よし!

調子に乗って、居酒屋のテーブルを並べ替えようとしたら店員に怒られる。

意気が下がりそうになるのをぐっとこらえて、トリのから揚げをもうひとつ頼む。

「ま、またトリのから揚げですか?!」

「ひとつじゃない! ふたつだ! や、三つだ! 三つ山盛りにして持ってこい!!

「ト、トリのから揚げ、3丁!!

じりじりと苛立って、居酒屋を見渡す。サラリーマンたちが頑張って酒を飲んでいる。

気づけば、家でひとり寝ている。

目が覚めて、へんな歌を思いつく。

♪あたしを濡らした やさしい雨は

どこへ どこへ消えたの 

土にしみこみ 地球の底の

マグマに着いたのよ・・・・・・

時計を見れば、朝の5時。今日は久しぶりの労働。えもいわれぬ不安に襲われる。

やっぱり、一生このまま、意気が上がらないのではないか・・・・・・・・・!!!!!

出発まではまだ時間があるのに、あわてて歯を磨き、準備して家をとびだす。

夕焼けみたいな東の空を見る。

はるか昔。

恐竜もこういう朝焼けの空を見ていたのだろうか。

どうでもいいんだっ。そんなことはっ!!

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2006年11月15日 (水)

性病科

ジョナサン、原稿書き。
チンコが気になるので病院に行く。新宿西口の「博愛病院」。性病科初体験です。
「ズボンとパンツ膝までおろして」「いつまでおろしてるの、腕まくって」
他人にチンコをいじられるのは久しぶり。検査終了。結果は4日後。不安です。
家、余り物で昼飯。
再ジョナサン、頭抱える。
家、キムチうどん食う。
再々ジョナサン、座り続ける。
電池切れた。酒飲んで寝る。

「愛する」のロケ場所は所沢です。ある日、週刊誌を読んでいると、産業廃棄物問題の記事が載っていて、それが所沢だった。こういう場所なら人造人間が転がっていてもおかしくない!ロケハンに行くと、荒れた感じがピッタリはまって、ここでやろうって嬉しくなったのを覚えている。

我慢の日々

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「おじさん天国」ってそういうことだったのか会議

『おじさん天国』宣伝部員の那須です。いよいよ初日まで1ヶ月をきりました。これから公開までの間は閻魔大王に魂を売り渡したと思って、心を鬼にして頑張ります。

早速ですがいまおか監督、守屋先生、いつも更新ご苦労さまです。この調子でどうぞよろしくお願いします。

せっかくなのでここでは毎回ちょっとした裏ネタのようなものをご紹介していきます。今回はまずタイトルについて。一般公開にあたってまだこのタイトルに決定する前、ためしに「おじさん天国」でgoogle検索してみると「新橋」だの「居酒屋」だの「イタリア」(多分ちょい不良<ワル>オヤジつながり)だの「風俗店」だのがわらわらとヒットして心配になったものですが、いざ決まってみるともうこれ以外には考えられないほどの存在感があります。実はこのタイトルにはちょっとしたからくりがあって、観る前と観終わった後では少し違った印象になると思います。謎解きというほどのものではないのですが、本編を観ると「おじさん」ってそういうことか、「天国」ってそういうことだったのか!というのが自然とわかるようになっていて、それに気づいたときは何となく嬉しかったです。これに関してはむしろ先入観を持っていればいるほど大きなサプライズ感を味わっていただけるはずです。

というわけで、どうぞあれこれ妄想をたくましくしながら初日をお待ちくださいませ!

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冬眠

一日、家で台本を書いてる。
書いてる、といってもほとんど考えてる。
そして、やたら眠くなって横になってしまう。
たぶんこれは冬が近いからで、熊やかえるなどの動物はこうやって小刻みに眠気がやってきて、やがて冬眠してしまうのだと思う。
熊が眠くなるというのはなんとなく想像ができるけれど、かえるが眠くなるというのはなかなか想像しがたい。
たとえば、あくびをする熊というのは想像できるけれど、あくびをするかえるというのは想像しがたい。
しかもそれが小さなかえるになればなるほど、想像しがたい。
熊は鮭を食べる夢を見るかもしれないけれど、かえるは夢を見ないと思う。
や、かえるだって夢を見ているかもしれない。
しかし、それはどんな夢だというのか!
とにかく、自分以外のひとの頭の中というのは想像を絶している。
そうだ。想像を絶しているのだ。

大相撲九州場所は3日目。
魁皇は勝ったが、栃東は負け。
でも、栃東の相撲のほうが良かった。
勝ち越せ、魁皇!

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2006年11月14日 (火)

巨大

チンコがますます巨大化してる。病院行かねば、原稿書かねば。
呼び出され、埼玉に行く。堀組のエキストラ。チョコボール向井のプロレスを見る。
チンコも原稿も気になるが、身動きできない。遅くに帰る。
家、疲れて保坂和志読むのみ。
ダメな日。

巨大なものにはロマンがある。「おじさん天国」のイカは巨大じゃないとダメなんだ!と助監督に言いつけた。「イカレスラー」の作り物のイカを借りようとしたがけんもほろろに断られた。作るなら100万円かかると言われた。いろいろあって2メートルのソデイカになった。沖縄の海から空輸された現物を見て驚いた。でかい!これならいける!撮ったら意外と小さかった。ホントはでかいですから、イカに期待してください。

ネタはあるのに、まとまらん。

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貴女

新宿までイーストウッドの映画を見に行く。

米兵と日本兵の撃ち合いをぼけっと見ていたら、肌が熱くなってくる。

ぼけっと見てたらいけない。

人間の記憶は何のためにあるのか。進化の過程でなくならなかったのは何のためなのか。

見終わって、新宿のドトールで考える。

新宿のドトール、禁煙席は満員なのに喫煙席はガラガラ。

世の中がおかしくなってゆく。

隣の若いカップルの話がつまらなくて早々にドトールを出る。

帰りの電車、見知らぬおじさんが背中を丸めてメールを打っている。

背のちっちゃいくたびれたサラリーマンのおっちゃん。

「貴女は――」

と打っているのが見えてしまう。

長い長いメールをおっちゃんは打ち続けている。

おれが電車を降りても打っている。

愛という字は真心で、恋という字は下心。

サザンの歌を思い出す。

大相撲九州場所は二日目。

魁皇が勝つ。

栃東も勝った。

直井さんから「おじさん天国」のチラシとチケットが届く。

どさっと送ってください、とメールしたら、ホントにどさっと届いた。

がんばって宣伝します。

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2006年11月13日 (月)

オールザットジャズ

朝起きたら、チンコが腫れ上がっていて驚く。心配だが放っておく。
紀伊国屋で「書きあぐねている人のための小説入門」保坂和志、買う。
家、鮎の一夜干し食う。うまい。日持ちするなあ。
早稲田松竹で映画観る。「オールザットジャズ」ボブ・フォッシー監督、「シカゴ」ロブ・マーシャル監督。ミュージカルってもっと脳天気かと思ったがそうではなかった。血へど吐いて撮ってる。「オールザットジャズ」感銘受ける。

「かえるのうた」の踊りのシーンは、下北沢の駅前で座っている時に思いついた。ここにいる全員がいきなり踊り出したらアホみたいだなあと。お祭りだなあと。ワンカットでゲリラ撮影。ピンク映画はこれだ。想像してうっとりした。「オレ、天才や」と呟いた。

ジョナサン、保坂和志読む。原稿書けそうな気がしてきた。
酒飲んで寝る。

チンコがますます腫れて象の鼻のようだ。しばらく様子見。

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赤い判子

大相撲九州場所が始まった。

このあいだ秋場所が終わったと思ったらもう九州場所だ。次は初場所。

初場所を迎える頃には年も明けている。早い。時間の経つのは早すぎる。

西方土俵入り。把瑠都の化粧回しが日の丸にサソリでかっこいい。

琴欧洲の化粧回し。しばらく見ないうちにブルガリアヨーグルトに戻っている。いろいろあるのだろうが、もう少し強そうにならないのか。北斎の画をモチーフに、荒れ狂うヨーグルトの海の向こうに見えるブルガリア、とか。

九州福岡は大関魁皇の地元。

地元のファンへのサービスとして、色紙に手形を押している魁皇が映った。

まるで機械のような速さで若い弟子が色紙を差し出し、魁皇もまるで機械のような速さと正確さで手形を押してゆく。見ていて飽きない。

夢中になって見ていたら「おじさん天国」の来場者プレゼントにいまおかさんの手形を思いつく。

右上に小さく「おじさん天国」。

真ん中にいまおかさんの大きな手形。

左下に赤い判子を押す。

何の判子かは知らない。

知らないけれど、赤い判子はきっと全体を引きしめる。

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舞台挨拶&トークショーのお知らせ

来月12/2(土)〜始まりますいまおかしんじ特集&『おじさん天国』のイベントの方が決定致しました。

◎12/2(土)Aプログラム:いまおかしんじの「非日常な日常」上映作品『デメキング』『にぎって』上映前舞台挨拶
→ゲスト:いまおかしんじ監督

◎12/4(月)Bプログラム:いまおかしんじの「女優・林由美香」上映作品:『イボイボ』『たまもの』上映前舞台挨拶
→ゲスト:いまおかしんじ監督、川瀬陽太、華沢レモン、吉岡睦雄

◎12/6(水)Cプログラム:いまおかしんじの「夫婦の処方箋」上映作品:『愛する』『それでも』上映前舞台挨拶
→ゲスト:いまおかしんじ監督、伊藤猛

◎12/7(木)Dプログラム:いまおかしんじの「おんなのみち」上映作品:『手錠』『かえるのうた』
→ゲスト:いまおかしんじ監督、吉岡睦雄、平沢里菜子

◎12/9(土)『おじさん天国』初日舞台挨拶
→ゲスト:いまおかしんじ監督、下元史朗、藍山みなみ、吉岡睦雄、伊藤猛、佐々木ユメカ、平沢里菜子、松原正隆

◎12/15(金)『おじさん天国』トークショー1
→ゲスト:いまおかしんじ監督、守屋文雄(脚本)、松江哲明(ドキュメンタリー監督)

◎12/16(土)『おじさん天国』トークショー2
→ゲスト:いまおかしんじ監督、柳下毅一郎(特殊翻訳家)、田野辺尚人(「映画秘宝」編集部)

◎12/22(金)『おじさん天国』トークショー3
→ゲスト:いまおかしんじ監督、下元史朗

※追加ゲストがある場合は追って告知させて頂きます。

それでは、皆様のご来場、心よりお待ちしております。

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2006年11月12日 (日)

不幸になれ!

チキンライス食う。好物です。
ジョナサン、原稿書き。遅々として進まず。締め切り延ばしてもらう。ホッ。
「たそがれ」直しのアイデア考えて、谷口さんにメール。
お好み焼き食う。
再ジョナサン、ひたすら座ってる。
ふと気付くと周りのテーブル、カップルばかり。みんな楽しそうだ。不幸になれ!念力を送る。

助監督時代を思い出す。毎日がしんどくて、みんな死ね!と思ってシナリオを書いていました。後年これが「イボイボ」という映画になった。

少しだけ酒飲んで、寝る。みんな敵。

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拝啓 田山力哉様

池袋に映画を見にゆく。

なぜか、この時期に「パイレーツ・オブ・カリビアン デットマンズ・チェスト」。

かつて、田山力哉という映画評論家がいて、洋画タイトルのカタカナ訳にしつこいくらいに怒っていたのを思い出す。

田山力哉の本「さようなら映画 また近いうちに」は我家の本棚の真ん中にあって、折に触れ手に取る大事な本だ。読むたびになんだか気合が入る。

田山力哉がキネ旬に連載を書いていた頃、日本映画にはあんまりお客さんが入っていなかった。田山力哉は文章の中でいろんな映画にほとんど怒っていて、僕はそれを読みながら、映画界には怖い人がいる。おいそれと映画を作ってはいけない、と思った。そしてもし作ることができたら、田山力哉には誉めてもらいたいと思った。

1997年に僕が東京に出てきた春、田山力哉は死んでしまった。

東白楽の友達のアパートで偶然目にしたスポーツ報知の記事で知った。

そして10年くらいの時間が流れて、ぼくはピンク映画の台本を書かせてもらっている。

時に、誰に向けて書いているのか分からなくなる時がある。

監督の顔とか、監督の顔とか、いろんな人の顔を思い出すけれど、写真で見ただけの田山力哉の顔を思い出すことはたぶん無い。でも、台本を書いている途中で嫌になって寝転んだ畳の上から目に入る本棚には、「田山力哉」の名前があって、おれが「あ、田山力哉だ…」と意識しなくても、それは絶対に見えている。

だからなんなんだ。

そんなことは知ったこっちゃない。

「パイレーツ・オブ・カリビアン」なんて、みんなほんとに面白いと思っているのだろうか。2時間半もあって途中で飽きなかったんだろうか。「おじさん天国」は64分で地獄にも行けるし、キーラ・ナイトレイよりもかわいい子がたくさん出てきます。

12月9日よりポレポレ東中野にてレイトショーです。

田山力哉様、お時間ありましたら是非見に来てください。

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2006年11月11日 (土)

たくさんの人

映画学校実習、終了。斎藤さんらと「銀河系」で飲み。朝まで。
清美さんの「たくさんの人に観てもらわなくてもいいじゃない。」に勇気づけられる。
家帰って寝る。

起きて、国映、坂本にカネと本を返す。
ジョナサン。原稿締め切りなのにかけない。どうしよう。
「ランザン」守屋打ち合わせ。アホ話ばかり。ツチノコうまくいきますように。店に「おじさん天国」チラシ置いてもらう。
高円寺、「魚こう」森本と飲み。お互いに飲み過ぎを反省。「ごち」酔っぱらう。
終電で帰る。

追い詰められた。ここから始まる。

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「アナコンダ」はすごい。

「おじさん天国」の1稿目か2稿目のころ。
おじさん・たかしが山で道に迷ってさまよう場面を書いた。
文明人が、自然の中であたふたするのはおもしろい。

「アナコンダ」が好きでよく見る。「2」も見た。
「アナコンダ」も自然の中であたふたする映画だ。
でも「アナコンダ」のすごいところは、主役がいないところで、ジェニファー・ロペスが主人公かと思いきや、逃げ惑うだけで、あとはアナコンダと悪役のジョン・ボイトが暴れまわる。一同はアナコンダから逃げているはずなのに、途中からジョン・ボイトのほうが、手がつけられなくなって、だんだん映画が『アナコンダVSジョン・ボイトと周りのみんな』になってゆく。一番すごいところは、そんなジョン・ボイトが、アナコンダに喰われる場面で、カメラはなんとアナコンダの腹の中から丸呑みされるジョン・ボイトを捉えるのだ。「アナコンダ2」では、暗い目をしたトム・クルーズみたいな役者が悪役を演じていたが、やっぱりジョン・ボイトには届かなかった。でも面白かった。「2」には毒グモがたくさん出てくる。
電車に乗って席につくと、前の7人がけの席に並んだ見知らぬ人々の顔をジッと見ながら、僕は「アナコンダ」のキャスティングをする。ジョン・ボイトほどの逸材に出逢うことはまずないが、それでも、スーツを着たサラリーマンがアナコンダにおびえたり、99ショップの袋を下げたおばさんがアナコンダに喰われたり、ベビーカーを押した若いお母さんがアナコンダに対峙したりする姿を想像すると、電車の中で笑ったり涙ぐんだりする時もある。

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2006年11月 9日 (木)

名古屋

名古屋に行ってきました。東京よりもはるかに空が広く、ひたすら横に広がってゆく町並みと、どことなく東京よりもケバケバしいのは、道端の看板と行き交う姉ぇちゃん。

移動の車中、名古屋の外れの見知らぬ家並みの灯りを見ていると、こんな、おれとは縁もゆかりもない土地で、生まれて暮らして死んでゆく人たちがいっぱい居るんだなぁ、とそんな思いにかられます。

名古屋にいる間に、途端に冬になりました。

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2006年11月 8日 (水)

ヒット

映画学校実習の毎日。朝が早い。
公園で撮影。ベンチに座ってる。ポカポカ陽気でウトウト。
「違うんちゃうか!」時々言う。
終わって、四谷。「サブウエイ」でサンドイッチ食う。うまい。
野球の試合。国映ピンキーズ紅白戦。
ヒット打った。6対5でわがBチームの勝ち。やった。MVPいただきました。
試合後、映画秘宝の取材を受ける。田野辺さんのいましろたかし話になるほどと頷く。
自分のことは自分で分からない。
野球チームの打ち上げに参加。「だいこんの葉菜」飲んで、帰る。

ヒットはうれしい。今日はいい日。

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2006年11月 7日 (火)

原木中山

原木中山という駅で降りる。初めての場所はドキドキする。
映画学校・実習。マンションの一室に閉じこもる。
分かることと、やれることは別。勉強になる。
終わって、近所の公園で、ビール飲みながら弁当食う。酒盛りの人々が集っていた。
ブランコに乗って、一人焼酎を飲む主婦。
原木中山。覚えておこう。
家帰って、焼酎飲んで寝る。

実習はまだ続く。

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2006年11月 6日 (月)

ホスト

バイト。六本木、ベルファーレで「H−1グランプリ」ホストの日本一を決める大会、裏方やる。
カリスマホストの髪型が、みんなライオン丸みたいだった。「おじさん天国」には無縁な人々。
座ってボンヤリ眺めてるだけ。体が動かない。
終電で帰ってくる。

お金もらった、うれしい。

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2006年11月 5日 (日)

高倉健

ゴロゴロしてる。手羽先とじゃがいもの煮物食う。ホクホクだ。
ジョナサン、谷口さんのシナリオ「たそがれ」読む。直しのアイデアをまとめる。
うまくいきますように。
エロDVDを買う。部屋を暗くしてオナニーにふける。中学生のようだ。
玄米を炊く。煮物で夜ごはん。
パソコンで遊ぶ。やる気が出ない。
DVDで「シェアリング」清水艶監督、見る。女の子2人の話。可愛らしい映画。愛すべきキャラだが、物足りない。もう一歩突っ込める。
ふと、榎本の「ニコミホッピー」吉岡が高倉健だったことに気付く。ラストは爆発するべきだったかも。
寝てしまう。

ネタがまとまらん

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悲しいふたり

漫画喫茶まで来る途中、線路脇の妙な位置で女の子がふたりウンコ座りしていた。

上下ジャージの子と、夜なのにサングラスをかけた子。

ジャージの子が携帯を握り締め、

「まさしせんぱぁ~い・・・・」

と鼻声でうめくのが聞こえる。

サングラスの子は傍にしゃがんだまま。

ふたりして悲しそうにしていた。

まさしせんぱい、振り向いてやってくれよ。

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2006年11月 4日 (土)

横浜

納豆ソバ食って、横浜に行く。
大学、学園祭やってた。酒無し、煙草無し。静かだ。
映研上映会に顔を出し、昔の8ミリをピックアップ。
上大岡、ジョナサンで時間潰し。井浪らと「安兵衛」で飲み。懐かしい。川島さんと380ラーメン食ったことを思い出す。
カラオケボックスで全裸になる。
井浪の家で寝る。奥さんありがとうございました。

20代を思い出す。

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2006年11月 3日 (金)

大森一樹

柿生のコンビニでサンドイッチと野菜ジュースを買う。
映画学校、実習。偉そうに腕を組んで突っ立ってる。「違うんちゃうか!」と生徒たちを脅す。社長になった気分。
ウロウロ歩き回る。社長に向いてないと思う。
シネマアートン下北沢。時間潰しに「悲しき天使」大森一樹監督、観る。大森版「張り込み」。オンナたちの共闘に泣く。いいじゃん。
続いて、「怨念 黒髪の復讐」浜田弘典監督、観る。息苦しい90分。ホラーなのに暑苦しい。大阪芸大で何が起こってるのか。おもろい奴らが続々出てくる。
浜田くんらと「八剣伝」で飲み。大森一樹さんのボトルを勝手に空ける。映画観たからええか。
歩いて帰る。小説のアイデア浮かぶ。
寝る。

休むな。厄から逃げろ。

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2006年11月 2日 (木)

頼りなき神々

「おじさん天国」を書いていたころ、二人組のイエスキリストに会った。

実際は『イエスキリスト』の名札を胸につけたモルモン教の勧誘の外人二人だった訳だけれど、地獄に行く話を書いている時にイエスキリストにふたりも同時に出会うのは、これはタイミングだと思って、天国のことばかり話したがるキリスト達に地獄について聞かない手はないと思ったところまでは10日くらい前に書いた。

で、神の国と人間の世界の間に立って神の声を伝えるという預言者について嬉々として話を進めるイエスキリストを制して私は尋ねました。

「地獄は? 地獄と人間の間でエンマ大王の言葉とかを伝える人は誰ですか?」

左のイエスキリストがジッ私を見つめました。

右のイエスキリストがゆっくりと日本語で言いました。

「ジゴクノコトハ、ワカリマセン」

お話にならない。

「地獄へ行こう」

いまおかさんは軽やかに言ったけれど、地獄への道はまだまだ果てしなかった。

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2006年11月 1日 (水)

『おじさん天国』初日舞台挨拶決定!

『おじさん天国』(12/9よりポレポレ東中野にてレイトショー)初日舞台挨拶の来場ゲストがひと足先に決定いたしました!

【ゲスト】(予定)
いまおかしんじ(監督)、守屋文雄(脚本)、下元史朗、藍山みなみ、吉岡睦雄、松原正隆、平沢里菜子、佐々木ユメカ、伊藤猛

久米水産の社員の方も何名かいらっしゃいますので社歌斉唱もあるかも(?)です。ぜひお越し下さいませ。

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駒沢学園

新百合ヶ丘からバスに乗る。駒沢学園の女子で満員。男俺一人。女の海にダイブしたくなる。
映画学校・実習。アパートの一室でずっと撮影。
何が必要。
弁当食って、帰ってくる。
家、寝てしまう。
「バンブー」行けんかった。向夏さん、ごめんね。
無事を祈る。

後悔役に立たず

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