« 2005年11月 | トップページ | 2006年1月 »

2005年12月

2005年12月31日 (土)

今年も終わり

いまおかです。
卓球の福原愛のドキュメンタリーを見る。愛ちゃんはゆっくり喋るからいい。スポーツ選手だからだと思うのだが言葉に実感がみなぎってる。インタビュアーの話をよく聞いてるので、返す言葉もシャープだ。「練習の成果というのはすぐに出るものではない。言葉にできない“感じ”を積み重ねていくことで初めて、それも随分経ってから分かる」というようなことを言っていて、それは将棋の羽生善治も似たようなことを言っていたのを思い出した。
やること無いので、西新宿のジョナサンに行く。
ただぼんやりと座っている。
いつものシナリオ書くときのやり方。アイデアが出るまでひたすらここにいて耐えること。そうやっていつまでもいると凄く苦しくなってきてそこから逃げ出すためになんか書くことになる。これまで15年くらいそんなやり方で仕事してきました。もっと前向きなやり方もあるんだろうけど、今はこれしかできません。ただ待ってる。ただ耐えている。仕事が来るのを。アイデアが浮かぶのを。
ホントに何も浮かばないので、アルゴ・ピクチャーズに行く。
大掃除。窓ガラスを磨く。黙々とやる。
夜になったので、酒を飲む。激しく酔っぱらって気がつくと亀戸にいた。
夜中、赤いきつねを食べて寝る。
年賀状書かなきゃ。
今年ももう終わる。あと一日、いいことありますように。

| | コメント (7) | トラックバック (0)

2005年12月30日 (金)

七福神と呼ばれた男たち<後篇>

女池 でももうそろそろ、何を撮りたいのかっていうのを明確にしていかないと、この先進めないんじゃないかなとか思ってるんですけど。一通り話をしてもらって、ピンク映画撮ってる…もう卒業した方もいるんですけど、ピンク映画をどういう感じで作っているのかということと、お客さんもイジらせて貰いたいなと。じゃあ順番に。

坂本 僕も、何でピンク映画を作ってるかっていうと女の人の裸が好きだからだと僕自身は思ってるんですけど、田尻さんとかに鼻で笑われるかもしれないんだけど、僕はそれがあるとつくづく思うんですよね。

女池 今の坂本の意見に、何か。会話にしていきましょう。いまおかさんとか言いやすいんじゃない?

いまおか え?(坂本さんに)ハダカ好きなの?

坂本 めっちゃ好きですよ。

いまおか そういう風には思えない。

坂本 でもみんな、セックスシーン好きでしょ?だからピンク映画やってんじゃないの?

いまおか そうでもないんじゃない?僕はあんまり。見るほうが好き。

坂本 ふーん。田尻さんは?

田尻 坂本に聞くけど、坂本が女の人の裸が好きなのはなんとなく分かるんだけど、ボクが好きなのはキレイに撮ろうというか、そういうのが物凄いある。で、坂本のは・・・。

坂本 キレイに撮ろうとは思ってない。

田尻 思ってないよね、絶対そう思ってないよね?それで前さあ、坂本が2本目の『18才 下着の中のうずき』でケーキをぬりたくってそれを舐めさせてとかっていうのがあって、そこを僕に自慢してて、撮り終わった後「すっごい絡み、エロイの撮っちゃった」って。

坂本 それはないよー。

女池 田尻さんは人と違ってるとこがあって、田尻さんなりの受け止め方だと思うんですよ。さっきの僕の話を聞いてても思ったんですけど。

田尻 ちょっとオーバーに話してる?

女池 いや、受け取り方が違うと思う。喋ってる人の真意を汲み取れてないんだと思う。(会場笑い)

田尻 そうか。いや、ちょっと酔っ払い気味なのかもしれないけど。で、坂本は裸が好きでどう撮りたいの?

坂本 ちょっと僕、どう撮ろうというのは、田尻さんと言ってること違うのかな。そんな気もするんだけど、女の人好きなんだけど、僕はもしかしたら女の人になりたいって思ってるのかなって思うぐらい、ちょっと羨ましいなって思うんですよ、女の人って色々あって。生理とかあったり、パンツにオリモノついてたりして。ああいうのを映画にしたいんですよ。よく分かんないんですけど、ああいう世界を具体に出来たらいいな、色々ある感じを。だからこう女性の裸の絵画的な美しさみたいなものには、興味はないですよ。

田尻 でもさ、生っぽいそういうのも、坂本、映画の中でやってない・・・。

坂本 最近気づいたことかなのかもしれないけど。なんかまあ、そういうことをしたくてピンク映画に来たのかなぁみたいな感じをなんとなく自分で気づいたっちゅうか、思い始めたのかもしれない。

女池 榎本さんどうですか?次、1月から撮るのは榎本さんなんですけど。

榎本 撮る前は普通に(ピンク映画を)お客さんとして見てて、普通の映画も成人映画もその頃はロマンポルノもあったし、分け隔てなく観てたんで、理屈じゃなくこうあるべきなんだろうというような感じがきっとある。それを頼りに撮ってるというか。そういうのはあるんですけど。やっぱりその裸というか絡みとかそういうのは、ただやってるんじゃなく、それを見せる形にしなきゃなんないっていうのはやっぱり撮ってて難しいんで、それは常に考えなきゃって思ってるんですけど。

女池 じゃあ一通り聞いていきましょう。鎌田さん、撮られてた時はどうでしたか?鎌田さんは唯一、この中でピンク映画をやろうと助監督として入ったんじゃないと思うんですが。

鎌田 僕はTVをずっとやってたので、ピンク映画ずっと観まくってた訳じゃないんですけども、やっぱり、現場に入ってみて余計なものとか人とかが、あんまりなく感じてシンプルで規制が全然ないちゅうのがよかった。まあ女の人好きですけど、裸を撮りたいっていうのはないです。低予算でシンプルなのが良かった。

いまおか 僕は、なんとなく獅子プロみたいなピンクばっかりやってるプロダクションに入って、まあ気付いたらピンク映画って世界に居たっていうか。もちろん観てたりとかして、それで好き・嫌いとか居易い・居づらいみたいなことで言うと、居易い世界だったけども、自らがつかみとった選んだ場所ではなかったと思う。結果的には選んだけども。撮るなら撮るでベストというか、なるべく100%に近い何かをやるというか、周りの人との関係だったりするんだけども。その中で坂本とかも、ピンクっていう土俵の上にドンと乗ってるから、そういう風な考え方になるんだと思うけど。まあ今、目の前にある大問題が(自分が中にいる)ピンク映画だから、それについては良く考えますね。まあ釣りとかもしながらなんですけど、逃げながら、でも土俵の外にちょっと出れない感じは今はしてますけど。

上野 何故ピンク映画か?ちょっと僕、分からないんですけど。セックスシーン撮るの、すごい気恥ずかしいというか。セックスが好きで女の子も好きなんだけど、一番恥ずかしいんですよね。自分自身が映画の中でひとつ裸になって、もう一回セックスシーンで裸になんなきゃいけないっていう。なんか凄い恥ずかしさがあって、早く撮っちゃおうっていう、早く撮りたがる所があって。あるプロデューサーに「上野さんの絡みっていつも腰の使い方が早いですよね」って言われて。オレはこの位だけどなって思った事があって。やっぱ凄い一番裸になる部分だよなってとこはありますよね。

女池 一応ボクも言わせて頂くと、どうやって映画を自分がやれるだろうっていう所でピンク映画っていうものを選んだんですが、それには幾つか理由があるんですけど、一つは男と女の人が出てきて好いたはれたとか、エッチするしないとか、そういう世話もの的な映画を撮りたいなあと思ったんで、そういう意味ではピッタリだったんで、ボクはそれで今も(ピンク映画を)やってるんですが。一通り話しをしてもらったんですが、今度はお客さん方にも聞いてみたいんですが。「P-1 GRAND-PRIX」の時に直接お客さんに聞いた訳ではないですが、もっとお客さんたちはイヤらしいものを期待して観に来てたんじゃないかなって思ったんですね。皆さんどうですか?ボクは個人的に言うと、『スワッピングナイト』はそこにちょっと立ち向かってゆきたいなあというのものがあって。毎回立ち向かってる訳じゃなくて、『花井さちこ』の時は微塵も考えなかったです。そこらへんはどうですか?いまおかさん、『たまもの』では本番でやったりとか・・・。

いまおか いやぁどうなんだろうな。自分が観客の立場としてあんまりエロいものを観たいと思ってなかったから…。なんか、その「エロいの向こう」を見たいっていうか。「向こう」って何?ってよく分からないんだけど。その、なんだろ…うまく言葉に出来ないんだけど。ちょっとした声だったりとか、「ああそうだよな」っていう。単純にエロいっていうのもすごい広くなっちゃうっていうか、いやらしいものを撮るっていうことにあんまり興味がないのかな?オレがね。…だから興味がないことには、なかなかタッチできないから。

女池 どっちかっていうと興味がないっていうのは多かったですね。でも、観に来る人はそうじゃないんですけど。じゃあ、一番前の人に聞いてみましょう。今日は何で来て頂けたのか、何を期待して来られたのか、一言いただけないでしょうか?

客1 来たのは友達に誘われてなんですけど、僕らの年代はピンクって盛んな時期が大学時代で、そういうことに一番興味がある時期を過ごしたもんですから、その後AVっていうのが出てきてエロを観たければAV観ればいいやと。それプラス映画のストーリーとか演出とか編集の感じとか、そういうのを見るならピンクっていう。私も暫く映画鑑賞から離れてたんだけども、今回観て感じたのは、AVが出てきたことによって、ピンク映画ってすごく自由になったんじゃないかなっていう。今日の映画(『ビタースイート』)でもわりと人間関係とかしがらみみたいなものとかを、きっちり描かないと映画にならなかったですよね。そういう意味ではピンクって進歩してきてるよなっていう、自由な映画になってきてる気がして。色んな形でピンク映画ってどんどん撮られていくべきだし、そうなっていくんだろうなと、これだけ若い方々を見て思いました。

客2 映画全体に求めるものってものが色んな可能性があって今日ここに来てる感じで、こういうのが見たいのかもしれないということで来てるんですが、今(壇上の監督の)皆さんもピンク映画をやってらっしゃると思うんですが、監督人生でもっと大きな映画の可能性もある中で、何故かピンク映画をやってらっしゃるという所に非常に面白さを感じる。ピンク映画の好きな所ってせっぱ詰まった感じ、そういう所でたまに否応なしにセックスをやってるんじゃないかみたいな感があって、それが面白いですし。さっきのピンク映画は自由だって話も、自由かもしれないけど、不自由でしょっていう。そういう所にキュンとくるっていうか。

女池 今の話を聞いてどうですか?じゃあ、次に撮る榎本さん。

榎本 映画撮るのは楽しくもあり、辛くもあり、ピンクを撮るということは裸を撮ることでもあり、絡みを撮ったりするのは仕事としてやらねばならない意識としてやってると思う。仕事というのは楽しいけれど辛いというものが共存してるから良いのであって、そういうところが滲み出て映画に人間味が出ればいいかなと思います。

女池 じゃあ最後にシメで。今の話の流れでアンチなのは田尻さんなのかな。

田尻 もともとエロ映画のピンク映画とか撮りたくて入ったんじゃないっていうのが正直なところで、自主映画で色々応募してダメで(助監督)3年で監督にしてくれるっていうからアレなんだけど。入ってみてさ、獅子プロの先輩方のもの凄い情熱っていうかキチガイじみた現場を色々経験しているうちに、なんかひっぱられてというか、感化されて、良い世界だなとかって思って。それでピンク映画に入ったからには、徹底的にエロいのを撮ろうとやってきたけれども、最近ちょっとボクの考えるエロの話だけど、即物的じゃない方が、魅力的な女性を描いてお家に帰って抜いてくれるっていうのを目指して作ってるんで。さっき言ったキレイとかいうのもその単純な意味の美しさっていうよりも、乱れた感じも全部含めて…いまおかさんの『たまもの』でいうと息が出来なくて、現場で「溺れてるような」と言ったらしいけど、そんな感じがグっとくる、泣けるっていうか感動するし、家に帰ってオナニーしてくれれば良いと思ってやってるんで。なんですかね・・・。

2005年12月23日 @ポレポレ東中野

| | コメント (0) | トラックバック (0)

あと、2週間

みなさん、こんにちは。
ピンク映画の監督をしています、いまおかしんじです。
「かえるのうた」という映画が、2006年1月14日(土)よりポレポレ東中野にてレイトロードショウされます。
観に来てくれたら嬉しいです。観られることでしかみなさんと繋がれないので、本当もうお願いします。
こういう日記を書くのは初めてなので、宣伝になるか分かんないんですけど、女池充の書いたのを読んだりするとなんか面白いので、頑張って書くようにします。
この映画、もともとは「援助交際物語 したがるオンナたち」というピンク映画だったのですが、周りの人がいろいろと動いてくれて新たに上映することが決まりました。もう感謝です。感謝しかありません。
どうやって感謝していくか考えながら、酒を呑んだり、釣りに行ったり、AVを鑑賞したり・・・そういったことを書けばいいんですよね?女池さん。
みなさん、よろしくです。
いまおかしんじ

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2005年12月29日 (木)

七福神と呼ばれた男たち<前篇>

女池充(以下「女」) 今、ロビーの方にコレ(「P-1 GRAND-PRIX2000」パンフ)が置いてあるんですが、5年前に「P-1 GRAND-PRIX」というピンク映画の上映会があって、その時にボクたちは「ピンク七福神」と括られたんです。僕らが助監督としてついた先輩の監督さんたち四天王(瀬々敬久、サトウトシキ、佐藤寿保、佐野和宏、敬称略)と戦おうということで企画されたイベントだったんです。その時に会場にはいたんですが、こうやって揃って(「七福神」と呼ばれた監督たちが)並ぶことって始めてのことじゃないかと思うんですが、貴重かどうか分かりませんが、話してもらおうと思います。まず、ボクの映画のことを話しません?せっかくだから。

上野俊哉(以下「上」) 皆さん寒い中ありがとうございます。女池を一番ぶっ叩いた人間です。なんか感じとしては僕のただ一人の後輩で、一本しかつきあいないんですけど、よう頑張ってるなと思ってます。

いまおかしんじ(以下「い」) んー、そうですね。ピンク映画って予算が決まっているんですが、その中で何しようかとここに並んでいる人も思っていて、どうしようか考えるんですね。どういう風に考えたらいいかっていうと、センター試験みたいな高得点はとれないみたいな感じがあって、一芸入試というか、その一芸をいかにみつけるかっていうのがテーマとしてあって。女池さんはそれを主観的にやってるのかなっていう。なかなか、それがみつかんなくて、落っこちちゃったり。そういうことの意味において同じ場所で戦っているなという風に見てます。ハイ。

鎌田義孝(以下「鎌」) 自分の作品について?(笑) (女池監督作品は)うまいなあ、と思いまして今、(『ビタースイート』を)観てました。女性を撮るのが上手いのかなと思ってたんですけど、男性も上手いし、カット割りも上手いし。

女 誉められたくて呼んだんじゃないですよ(笑)

榎本敏郎(以下「榎」) 厳しい意見っていうことじゃないんですけど。この前にやっていた『花井さちこの華麗な生涯』は苦手というか、ピンクで60分バージョン撮って、90分バージョンというかインターナショナルバージョンがここ(ポレポレ東中野)で上映されたんですけど、長くなって話は分かりやすくなったんだけど、それが面白さに繋がってないなみたいなことを、本人に言った記憶があるんですけど。『ビタースイート』に関しては、良い印象があって。脚本の西田直子さんが女池充と何本もやってるんですけど、初めてというと失礼ですけど、自然だなと。何気ない台詞でありながら、予定した台詞で、話を語る台詞でありながら、作り物じゃない台詞に聞こえた。それは監督の演出だったり、役者さんの芝居だったり、そういうことが全て作品の魅力だと思うんですけど、最近そんな感想を監督に言ったら、僕の周りではみんな評判悪いんだ、と。それは意外だなと思ってたら(今、聞いてたら)皆さん肯定しているんで。

女 ボクは田尻さんから聞いたんですが、みんな否定的だって。(会場笑い)

田尻裕司(以下「田」) それは、だからアレですよ。その話をみんなでした時に、榎本さんが「いやいや女池充の中ではいい方だよ」って…。

榎 「いい方だ」なんてそんな失礼な言い方は僕はしてないですよ。

田 やっぱり言った方がいいですかね。ここまでみんな誉めてるんだから…。ボクは『花井さちこ』と『ビタースイート』と殆ど現場に居たんで、あんまり客観的なことは言えないんですけど、ボクはまだ『花井さちこ』の方が…。ボクは雪山で撮った『情炎』が好きですね。

女 会場の人わからないから(笑)

田 ああ。…だから現場に居たからでもあるんですけど、凄い時間がかかってる感じがして、丁寧な映画だなと出来上がって思いましたけども、話がなんかつまんないいていうか(会場笑い)だからどうしたの?みたいな感じが凄いあって。脚本読んだ時からボクは言ってたことだけども、だからそれぞれの感情の流れは分かるけれどそれが面白くないっつうか。特に女池さんの映画のことでボクが凄く言っているのは、ボクはやっぱりピンク映画作ってて、自分の作品はたまにそうでもない作品もあるので置いといて、セックスシーンを観て欲しいっていうのがやっぱりある。よくピンク映画っていうのはセックスシーンさえ入れば何やっても良いみたいな言い方する人がいるけど、そういうものだとボクは思ってなくて。だからセックスシーンが輝かないと、それはやっぱりピンク映画じゃないんじゃないのって、だったら他の所で撮ればっていうのがずっとあって。女池さんの作品でボクは『情炎』以外はワンシーンぐらいは良いセックスもあったけど、ちょっと『ビタースイート』に関していうと…(セックスシーンは)必要ないっていうか。ボクがビデオで観てたら早回しするし、寝てても話は全然(分かる)みたいな。それがやっぱりちょっと…。現場で見てても…。

女 うしろで見てても…。

田 いただけない…。(会場笑い)オレさあ、現場でもちょっと言った筈なんだけど。「違うんじゃないの」みたいなコトは。

女 それは覚えてないですね。

田 特に、あのぉ・・。向夏とKINさんが台所に行ってガンとやって・・・セックスに至る。何かもうちょい激しい方が良いというか。カット割りでわりと誤魔化してる感じがして。

女 そんなにオレも深く考えてない(笑)

田 一番オレは、また来てさぁー、台本からちょっと設定が変わってるけども、向夏が離れて泣くように座ってるレストランのとこ・・・(ぶつぶつ)

榎 じゃあ台本での演出が弱いってこと?

田 うーん、だったらセックスやんなきゃ良い、とばせばみたいなのがあって。

女 割って入ってくれる人とかいない?(笑)

田 ただその、あの、女池さんの映画、ボク2本しか一緒にやってないですけど、『ビタースイート』も大変だったけど、女池さんって現場で誰よりも体力がない人なんで。助監督時代よりはもうちょい起きてられるけど。女池組って現場で(女池監督の)「寝待ち」があるんで…。だけど、カットかかって、役者さんとかカメラマンとかが、女池さんの方を見てても、芝居が終わってんのに女池さんが寝てて、フィルムがガラガラ廻ってる時もあって。それでも「もう一回」って言うじゃない?見てないからそれは当然なんだけど、これでいいのかと思いながら、だけどそうやって繰り返してることによって、ボクの知っている役者さんが一杯出てるわけだけども、見たことのない芝居になるっていうか。ずるずるずるずるやるじゃない。今回も二日目から最後までずっと(毎日の撮影が24時間)繋がっていたし。で、ある種独特な、まるで緊張感がないダラーっとした感じで。だけどその芝居が「この役者さん、こんなことするんだ」みたいなのが凄いあって。それは女池さんがあそこまで粘るというか、女池さんの言葉で言うと「世の人全てが自分のために何で協力してくれないんだ」みたいな酔っ払ってよく言う訳だけども、その感じが凄いこう…ダラっとしてるんだけど凄い引っ張っていってる力になって。うん、全体的にすれば、ああ凄いなあっていうか、そういう部分は尊敬してます。それが『花井さちこ』の90分バージョンとか、『情炎』とか、それが結実してるから、凄い好き。

坂本礼(以下「坂」) 僕はこの映画の感想じゃないんですけど、作っている人と作っている人の生活を結びつけるのは低俗かもって思うんですが。まあ西田さんは離婚経験者ですよね?で、女池さんって既婚者じゃないですか。こういう話って、まあ僕なんて「結婚ってお茶漬けの味みたいなもんだよ」みたいな話じゃないけど、そういう感じで(『ビタースイート』は)結婚を壊して他に行く話じゃないですか。女池さん、実生活で結婚っていう形を抱えてて、こういう話を作るんだなあって。これどういうことなんだろう、ホン(脚本)を作ってる時に、結婚を壊していくことに関してはどういう話し合いがあったのかなって思ったんですけど。

女 別に何もないんだけどね。そこらへんの壁はオレはないんだよ。結婚してるんですけど、最近円満になってきたんですよ。NYに僕は一年間行ってたんですけど、NYに行ってこの一年間で随分家庭環境も円満な方向になり、子どもも「お父さん」って言ってくれるようになり(笑)良いことづくめなんですけど。あんまりそういう考え方しないんで逆に。

坂 それは物語を作るってことに於いて、こう色々枠組みを作っていく上での一つっていうことなんですか?

女 答えにならないけど、ボクね、女の人にモテなかったんで。そのことは結婚・離婚よりは、モテる・モテないの方が微妙に結びついてるんですけど。

坂 皆さんはあんまりそういうこと思わないんですか?だから僕は石川さんと林さんは夫婦の関係性を持ってなきゃいけないのかなって、そういうのは思ったんですけど。

女 往々にして役者さんとは、かなり齟齬がありますよね。現場で。ボクが思っていることと役者さんが思っていることが、噛み合わないまま映画が終わっちゃうみたいなことが。ボクは噛み合ってないから分かってないですよね。この前、川瀬(陽太)さんにそういう話をしてもらったことがあるんですけど、結構そう思ってるんじゃないですかね。噛み合わないまま、色んなものが入ったらいいなっていうのがあるんです、フィルムの中に。それを良い方に転がしていければっていう。

(後半につづく)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年12月28日 (水)

ねぎ焼き

決めました。
行きます、大阪に。
十三にねぎ焼き食べに。
じゃなくって、1月7日の「花井さちこ」と「ビタースイート」の初日、第七藝術劇場に顔出しに行きます。
「花井さちこ」に出演してもらってる松江哲明監督と「たまもの」が1月21日から上映されるいまおかしんじ監督と坂本礼監督とボクとで、車で行きます。
もっと早くに決めてたら告知もできたんですが、今からだと告知も十分にできないので、これ読まれた関西方面のみなさんの口コミが頼りなんです。
友人知人に広めてやってください。

おいしいものたくさん食べます!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年12月25日 (日)

映画

4週間、無事終了しました。
最終日はおかげさまで客席いっぱいの超満員。
みなさん、ホントにありがとうございました。

正直、気持ち的にはアップダウンのない4週間で、やっぱり映画は掛けるより作る方がいいなあって思ってたんですが…
昨日の打ち上げ、見に来てくれた鴨田好史さんも残っていただけたんですが、東中野の居酒屋が終わって、もう一軒行こうってことになったものの、朝の4時に開いてるお店は一軒もなく、仕様がないんで新宿に移動。
ゴールデン街に行くも適当な店が開いてなく、清龍やカチカチ山も終わってる始末。それでも諦めずボクらはお酒を求めて早朝の歌舞伎町を彷徨い歩いたんですが、ここでちょっとキタんですよね。
いつの頃からだろう、店が開いてなかったら諦めて帰ろうって淡白になってしまったのは。
もう何年も味わってなかった、助監督の頃によく味わったいた感覚。
上手く形容できないんですが、映画なんですよね、映画。
で、結局大阪屋に入ったんですが、なんだかお腹まで空いてしまってお好み焼きやらなんやら食べる食べる。
そこには2時間ぐらいいたんでしょうか、じゃあ帰りましょうって話になったんですが、味噌汁でも飲んで締めにしようって言う鴨さんのひとことでしょんべん横町へ。
でもお目当てのつるかめ食堂も、他の店も閉まってて、再度歌舞伎町へ。
さっきまで開いてた歌舞伎町のつるかめ食堂も閉まってる!
それでも諦めない。
もう映画、映画、映画。
ああ、バカに生まれてこなきゃ説明できたのに。
とにかく撮影したくなっちゃって…
歌舞伎町がそういう街だからか。
鴨さんを囲んで田尻さんと坂本と、ノスタルジックで恥ずかしいんですけど、そこに映画があったからなんですよね。
映画って、映画だけが映画じゃない訳で…
鴨さんはまさに映画。
結局区役所通りの入り口にある、コーヒーとうどん売ってるお店に入って、ビール、ビール、ビーール!
鴨さんが話してくれたこと、何一つ忘れたくはなかったんだけど、記憶力の悪いボクはやっぱり何一つ覚えてない!
でも、あまりに映画で映画で。
だからって訳じゃないんですけど、とある会話の中で、鴨さんにボクの孤独を見透かされ、そこに優しい言葉を掛けてくれるもんだから、不覚にも涙が…
人前で泣きそうになるなんて…、自分のことでナルシスティックになってしまうなんて…
そう、それは鴨さんがあまりに映画だから。
もう鴨さんは人間なんかじゃない、映画なんだ。
だから俺は人前でもあられもなく泣きそうになんかなってしまったんだ。
やっぱり映画だ。
こんな感じでカタルシスを与えてくれるのは女なんかじゃない、映画なんだ。
サンキュー、サンタさん。
サイコーの贈り物です!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年12月23日 (金)

楽日

ついに「ビタースイート」、上映最終日です。
「花井さちこ」から始まったこの4週間、関係者のみなさん、見に来て下さった方々、見に来れなかった方々も、どうもありがとうございました。
自分たちが作った映画が、このような形で上映してもらえ、しかも多くの方々の目に触れることができたこと、これからの映画作りにきっと生かします。
今日は上映後、その昔ピンク七福神と呼ばれた男たちが揃い踏みします。
ボクの記憶では、七人が揃って壇上に上がるのはこれが初めてではないかと…。
しかもこれが最後。
だからって何だって感じですが、たくさんの方のご来場、お待ちしてます。

「花井さちこ」と「ビタースイート」、このあとは大阪は第七藝術劇場にて、1月7日から上映されます。
瀬々さんの「肌の隙間」、いまおかさんの「たまもの」、田尻さんの「孕み」もやります。
さらに2月、札幌は蠍座にて上映します。
そのあとは名古屋でも上映予定です。
さらにそのあとはシンガポールにて、「花井さちこ」上映されます。
今後ともこの二作、よろしくお願いします。

成沢昌茂のデビュー作「裸体」がラピュタ阿佐ヶ谷で上映されるそう。
1月11〜17日です。

ボクが福岡さんにインタビューしました「愛してよ」の記事、監督協会のサイトにアップされました。
読んでみてください。
http://www.dgj.or.jp/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年12月22日 (木)

最終日12/23『かえるのうた』主演女優二人が来場!

さて、残すところ今日も入れてあと二日。

そして最終日の明日、トークゲストに七福神たちに加えて、
新春1月14日公開のいまおかしんじ監督作品『かえるのうた』の
主演女優である向夏さん、平沢里菜子さんが
劇場に来てくれることが決定!!

既に劇場では彼女たちのキュートなダンスが見られる
予告編が『ビタースイート』の前にかかっています。

001s

まだ観ていないという方は、映画館に急いで下さい!!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年12月21日 (水)

毎日インタラクティブに掲載されました!

さて、残すところ後3日。

劇場で観ていただいた、毎日新聞の記者の方が「ビタースイート」の紹介記事を書いて下さいました。

http://www.mainichi-msn.co.jp/entertainment/cinema/

まだ観ていないという方、お急ぎ下さい!!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年12月20日 (火)

監督主演

「ビタースイート」、今日のゲストトークは佐野和宏さんと福島拓哉さん。
お二人は監督さんですが役者さんでもあります。
残念ながら石川KINさんはお仕事の都合で来られなくなってしまったのですが、今回のこの映画、男性の出演陣は皆、本業は監督。
映画はシナリオとキャスティングだ、なんてことをよく耳にしますが、今回の映画はまさにその典型。
今日は火曜日、たいていの美容院はお休みな日なはず。
たくさんの美容師さんたちのご来場、心よりお待ちしてます!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年12月19日 (月)

人間は、一人のこらず、その中心に火を持っている。

とは、ある評論の中での増村保造の弁です。

さて、「ビタースイート」の上映も残すところ今日を入れて5日。
のんびり構えてはいられません。
フッッーン!!!!!!
と踏ん張らねばならないのはやまやまなんですが、緊張感のない性格が災いして、のんびりとてんやわんや。
アワワ…
という訳で、以下、増村保造の弁です。

性格というものは、千差万別、極めて特殊なもので、万人に共通せず、万人に意味と価値を与えるものではない。
万人に共通し、意味のあるものは、その性格の中にひそむ火である。この火が、性格の鋳型を通りぬけながら、なお、火として、鮮烈に火花と閃光を散らし、もしくは、なまなましく、あたたかく流動する瞬間だけが、万人に理解され、万人に感動を与え得るものなのである。したがって、ある人物を描くということは、その人物の中にある火を描くことなのである。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年12月17日 (土)

永井荷風の原作を成沢昌茂が監督した映画を見てみたいんです

昨日は快楽亭ブラックさん、轟由起夫さんをゲストとしてお招きしました。
脚本の西田直子も交え、「ビタースイート」のことやら林由美香さんのことやら脚本家と監督の関係性のことやら…、お話伺うことができました。
ありがとうございました。
実は昨日(12月16日)は西田直子のウン回目の誕生日。
彼女には内緒でバースデーケーキを用意して、舞台上でろうそくに灯った火を吹き消してもらいました。
火を消す前、どんなことを願ったのやら。
ちゃんと「ビタースイート」が出来るかぎりたくさんの人に見てもらえるようにってことも願ってくれたんだろうか、プライベートな事だけじゃなくって…

今日は女優さんの日です。
これまでにボクが監督した映画の主演をしてくれた佐々木ユメカさん、葉月螢さん、向夏さんに来ていただき、現場での恨みつらみやらなんやらを語ってもらえたらと思ってます。
進行役として川瀬陽太さんに助っ人に来てもらうことにしました。

それと、ジムオルークのライブがあるんですよね、ポレポレのカフェで。
ライブは8時スタート、映画が9時スタートなんで残念ながら見に行けず(か、冒頭30分だけでも見に行くか…)。
と言っても、ボクは彼の音楽、ちゃんと聞いたことないんですけどね。

もひとつそれと、この場でも何回か言及してきましたが、「愛してよ」が今日から渋谷のイメージフォーラムにて公開されます。
舞台挨拶、見に行ってきます。

| | コメント (2) | トラックバック (2)

2005年12月15日 (木)

緊急決定!「『四谷怪談』でござる」12/16上映他

イベント情報に急遽追加です!

★12/16(金)ライブ“日本映画に愛のムチを”in東中野
快楽亭ブラック(落語家)×轟夕起夫(文筆稼業)×女池充監督

この日、ブラック師匠監督・主演、林由美香さん出演の
短編コメディホラー「『四谷怪談』でござる」を
急遽上映することが決まりました!

もちろんブラック師匠が来場し、
撮影時のエピソードはもちろん、林由美香さんへの思いなど
直接お聞きする予定。

また、轟夕起夫さんは学生時代より女池監督を知る方であり
もちろん日本映画を愛してやまない、映画ライターさんであります。

きっと貴重なお話が聞けるはず。

そしてこれ以外のイベントも残すところ3つ。

★12/17(土)女池映画のヒロインたち...被害者の会
葉月螢×佐々木ユメカ×向夏×女池充監督

撮影時間が長い、ずっと監督が頭を抱えている...など
伝説にことかかない女池組ですが、演じている女優さんは
実際どう思っているのか? 暴露大会となるか?!

★12/20(火)俺に演らせろ! 演技者の監督たち
佐野和宏×福島拓哉×女池充監督 ※石川KINさんは欠席

「ビタースイート」出演の俳優さんたちは、
何故か映画を撮られている監督たちが多いのです。
残念ながら石川KINさんはお仕事の都合で欠席ですが、
女池演出について、あるいは自作の演出法との違いについて(?)
など、面白いお話が聞けるのではないでしょうか?

★12/23(金)昔の名前で出てみます…七福神と呼ばれた男たち
いまおかしんじ×上野俊哉×榎本敏郎×田尻裕司×鎌田義孝×坂本礼×女池充

女池特集最終日は、かつて「七福神」と呼ばれていたピンク映画の
若手(?)監督たちが大集合(の予定)。思えばかつて
「P-1グランプリ2000」では七福神VS四天王という戦いがありました。
さて、その後の彼らは…。
そして女池監督のことを正直どう思ってるのか…?

リピーター割引もありますので、
是非とも何度でも、劇場に足をお運びくださいませ。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

新人監督日記

和田誠の「新人監督日記」っていう本があるんです。
彼が「麻雀放浪記」を監督した時の日記なんですが、ボクが浪人してる頃か、浦安の図書館でこの本を借りて読み、無茶苦茶血沸き肉踊って、いつか自分も映画を撮るんだって、映画を見るだけでは飽き足らない野郎になってしまったんです。
もう内容の詳細は忘れてしまいましたが、脚本を作っていく過程も描かれていて、澤井さんがホン作りに加わっていってホンが出来上がっていくという行程も活写されていたはず。
という訳で、澤井さんはボクが映画を作っていくんだって思うきっかけになった本の登場人物な訳で、そんな人が打ち上げの席でボクらに向かって、映画について、シナリオについて、演出についての話をしてくれてるってことが、とにかく、すごく嬉しかったんです。

上手く言葉がつなげません。
…ありがとうございました。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2005年12月14日 (水)

今日は澤井さんです

ボクはまったく記憶力が欠如してまして、たいていのことは直ぐ忘れてしまいます。
だから、ちょっと前のことで誰かと意見の言い合いになったりすると、覚えてなかったり、覚えてても記憶が曖昧だからめっぽう弱いんです。
今日の「ビタースイート」は監督の澤井信一郎さんがゲストなので、ボクは「恋人たちの時刻」を見直そうと思ってたんですが、残念ながらレンタル中、そこで「時雨の記」を見たんですが、んん、これはスクリーンで見ないと面白さ半減なんじゃなかろか。
それでも吉永小百合がキレイでびっくり。
特に、ラストの方で吉永小百合が雨に濡れてるんですが、まさか吉永小百合をキレイだなんて思うとは思ってもいませんでした…。

で、「恋人たちの時刻」。
この原作者の寺久保友哉の小説を読み始めたのは、多分映画が公開されるんでその原作が目に留まり、それで読み出したんだと思うんですが、何が引っ掛かって他の小説も読むようになったのか、もうその頃の記憶を辿ることはできません。
で、ちょっと頭の部分を読み返してみたら、あ、これがこの小説だったのね、と。
ボクは歯科助手さんが好きです。
この小説の出だし、主人公は親不知を抜くために訪れた歯医者で、歯科助手をしている女性を見初め、診療台の横にあった治療器具をぶちまけ、彼女と話すきっかけを作ります。
この小説を読む前だったか読んだあとだったのか…
ボクが歯科助手さん好きになったのは、訪れた歯医者に昔好きだった子が歯科助手さんとして働いてたから。
大きな窓から差す午前中のキラキラした光を背に受け、白衣姿のその子が立ってます。
今のボクに残っている彼女の記憶はふたつきりで、もうひとつは掃除の時間、ベランダで教室の窓を拭いていた時、それまでに話してたんだろうか、制服姿の彼女の笑顔なんですが、その笑顔がボクに向けられたものだったのかどうかは…どうにも怪しいです。

今日澤井さんと会うからってことで、久々に忘れていた記憶を思い出すことができました。
こんな風に、何かきっかけさえあれば、忘れてしまっているはずの記憶を手繰り寄せることってできるんでしょうか…。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年12月13日 (火)

スロウトレインなどブログ

初日レポート
http://channel.slowtrain.org/news-report/archives/2005/12/2.html

「ビタースイート」レビュー
http://channel.slowtrain.org/cinejapon/review/003/index.html

それから「INTRO」サイトでもレビューが掲載されてます。

http://www13.plala.or.jp/intro/

必見です!!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

祝! 女池充男優賞受賞 !!

毎年恒例、島田組さんによる今年のベスト映画セレクションにて、なんと、女池充が男優賞を受賞しました。
ありがとうございます。
以下は、その選考理由です。

「男優部門で決選に残ったのは吉岡秀隆と女池充。吉岡の『三丁目の夕日』での名演を強く推す声もあったが、『ピンクリボン』でのダメ監督ぶりに加え『花井さちこ』予告編で強烈な印象を与えた女池が新人ながら選出された。 」

島田組ってなんだかよくわかってないんですが、この選考メンバーの中に大学の映研時代の後輩が何人か含まれてます。
ちなみに、その他の受賞作 or 人は以下の通りでした。

邦画ベスト
『パッチギ!』
邦画ワースト
『亡国のイージス』
洋画ベスト
『カンフーハッスル』
洋画ワースト
『ブレイド3』
監督賞
 石井輝男
男優賞
 女池 充
女優賞
 長澤まさみ


さて、「ビタースイート」。
昨日はちょっと気を抜いてしまいました。
ただ、ようやっと懸案事項をひとつ解決。
今日も劇場に行くぞー!

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2005年12月11日 (日)

西田直子

昨日、無事に「ビタースイート」の初日と西田直子オールナイトを終えることが出来ました。
見に来てくださった方々、ありがとうございました。
舞台挨拶に来てくださった向夏さん、佐野さん、福島さん、それと深夜にも関わらずゲストとして来てくださった荒井さん、柄本かのこさん、それとそれと西田さん、ありがとうございました。

ニューヨークで映画を見ていて、小さな映画祭や週末毎にカルト映画を掛けるような映画館でよくあったことなんですが、上映前に来場者にプレゼントをあげてたんです。
クイズを出して正解した人にあげたり、半券に書かれた数字で当選者を決めたり。
ボクは「ピンク・フラミンゴ」を見に行った時、劇場招待券をゲットしました。
という訳で、昨日はそんなニューヨーク仕込みのプレゼントコーナーをしてみました。
「ビタースイート」やらオールナイトで上映した作品の台本に関係者にサインしてもらったものをプレゼントさせていただきました。
最初、クイズをして当選者を決めたんですが、どうも上手くクイズを作れなかったので、オールナイトの時は西田直子とジャンケンして勝った人を当選者に。

ボクは基本的に脚本に出来る限り沿って映画にしていきたいと思ってるんですが、それでも出来上がった映画とシナリオには差が生まれてきちゃいますし、ピンク映画のカラミってのはどんな風に書かれてるのかとか、出来上がった映画には無いシーンがあるだとか…
楽しんで読んでいただけたら嬉しいです。
残念ながら外れてしまった人、今発売中の月刊シナリオに「ビタースイート」のシナリオと西田女池インタビューが掲載されています。
こちらを買ってください!

で、台本が当たった女性の方に「何が引っ掛かって今日足を運んでくれたのか」をお聞きしたんですが、セックスを避けない(避けれない)ことから生まれてくるだろうリアルさ、生っぽさを期待して来られたとか、西田直子が話す機会というのは稀だからとか…

トーク後、ロビーで荒井さんと話していた時、絶望したことがあるかっていう話になったんです。
みなさんは絶望したことありますか?
ボクは、どうなんだろ…
絶望、とりあえず強弱の問題ではないと思うんですけどね。

| | コメント (3) | トラックバック (1)

2005年12月10日 (土)

「宇宙戦争」と「TAKESHIS'」

昨日の「花井さちこの華麗な生涯」の上映最終日にご来場いただいたみなさん、ありがとうございました。
「宇宙戦争」と「TAKESHIS'」と「不滅の男 エンケン vs 日本武道館」と「男たちのYAMATO」と「戦国自衛隊1549」。
今まで興味を持っていなかった事物にちょっとでも興味を抱いてくれたならどんなにか嬉しいのですが…

アッと言う間に11時半になってしまって、ホントは真利子くんの短編を上映しようと準備していたのに出来なかったのがちょっと残念です。

まっちゃん(松江監督)、ムラケンさん(村上監督)、真利子くん、シネマドキュンのおふたり、ありがとうございました。

今日からは「ビタースイート」です。
初日の今日は出演していただいた方の舞台挨拶をさせていただきます。
向夏さん、石川KINさん、佐野和宏さん、福島拓哉さん、それと脚本を書かれた西田直子にボク、の予定です。

そのあとはオールナイトで西田直子脚本作品を上映します。
途中、荒井晴彦さん、柄本かのこさんをお迎えして西田脚本や女性が見る作るピンク映画に関して、お話を伺っていけたらと思っています。

みなさん、どしどし劇場まで遊びに来てください!

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2005年12月 9日 (金)

楽日

2年前の2月末に動き始めた「花井さちこの華麗な生涯」。
長かった…。
かなり不実なことをしてきました。
全然ケツを拭えてません。
それなのに多くの人に見てもらえて、ホントにありがとうございました。
この借りはこれから作っていく映画で返していきます。
と、貸し借りで物事を計ってしまうのはダサイなと思いつつも…

これからは東京以外での上映が始まります。
まずは大阪。
1月7日からです。
ねぎ焼き食べに、大阪に行きます!

ガイラさん、中野さん、大泉りかさんにお越しいただいた先日のゲストトーク、ちょっとまったりとはしてしまいましたが、あれがきっかけであの人たちに関心を持っていただけたら、こんなにいいことはないのだけれど…
まずは「FUCK Me TENDER」。
講談社から絶賛発売中です。
冷めた視点を持ち合わせてる、その匙加減が素敵です。
平坦な戦場でサバイブしていくこと…

さて、今日の楽日。
ミクロからコスモスに突き抜けていけたらって思ってます!
松江哲明さん、村上賢司さん、真利子哲也さん、それとボク。
好き勝手に最近見てきた映画の話をしていきたいと思ってます。
とりあえず「TAKESHIS'」は見てくるように。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

シネマドキュン

急告! 本日のトークイベントにお笑いのシネマドキュンさんが参戦!

「花井さちこの華麗な生涯」オールナイトにて、前説を担当し、場内をあたためてくれた彼らが再度、ポレポレに登場!9aacd68d-s

映画が大好きで詳しい二人による、世界で唯一の映画お笑いコンビの彼らと

映画がもちろん大好きで詳しい4人の監督(村上賢司、松江哲明、真利子哲也、女池充<敬称略>)による、最終日トーク。お楽しみに!!

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2005年12月 8日 (木)

藍山みなみさん舞台挨拶 欠席のお知らせ

残念なお知らせです。

初日舞台挨拶に出演予定の、藍山みなみさんが、仕事の都合により来られなくなりました。楽しみにしていたお客様、関係各位にお詫び申し上げます。

また、他の出演者につきましても現在確認中です。決定次第こちらにアップいたします。

アルゴ・ピクチャーズ 宣伝担当

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年12月 7日 (水)

時間がな〜い、急げ〜。

というのは、ウチの息子の口癖。
でもだいたい、このセリフを吐く時は、それまでのんびりしすぎてて今更急いだって本末転倒だろって感じなんです。
まったく、嫌になります、親に似ちゃって。
いくつも仕事を抱えている訳ではないんですが、とにかく進み具合が遅いんで、時間ばっかり足りない。
そのくせ夜寝ちゃうし。
でも、今日明日には「TAKESHIS'」見に行くぞ!

土曜日のオールナイトに備え、昨日は「セコハンラヴ」の映写チェックに立ち会ったんですが、この映画、2000年の初秋に作ったんですけど、見返すの5年振り。
いや〜あ、たまには自分の作った映画見返さないとダメですね。
むちゃくちゃ反省しました。
でも、だいぶ落ち着いて見れるようにはなりました。
しかしもったいないことしたなあと思うことしきり。
先日「ビタースイート」の映写チェックにも立ち会ったんですけど、こっちも見返すのは初号の時以来なんで1年振りなんですが、こっちはまだ生々しくって凝視できませんでした。
んん…

今日のイベントは「華麗なる恐怖分子たち」と題して、中野さんの先輩監督さんで、パンフレットに寄稿もしていただいてて、初台でおいしいカレー屋さんをやっているガイラ監督と、中野さんのキャットファイト団体「ギャルショッカー」でキャットファイトもしちゃうし、”ピンクローターズ”というユニットで過激なパフォーマンスもやっちゃうという作家の大泉りかさん。それと中野監督です。
どんなお話をしてもらうか No Plan なんですが、世の中にはこんな面白くて変わった脳みそ持った人たちがいるのかってことを見に来てくれたらなって思ってます。

過激っていうのはこういう人たちのことを言うんじゃないかって思ってます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年12月 6日 (火)

ムービーウォーカー

ムービーウォーカーにアップされました!


【東京シネマのぞき見隊】(61)
海外の映画祭で大爆笑!! 日本凱旋上映となった
「花井さちこの華麗な生涯」の女池充監督
独占インタビュー&初日密着レポート!
http://www.walkerplus.com/movie/report/report4142.html

【NIPPON EROTICS plus(R18映画最前線)】(5)
進化する女優・向夏と傑作ピンクの甘い誘惑
http://www.walkerplus.com/tokyo/latestmovie/report/report4141.html

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Pinky Tusker 参上!

トークイベント2回目のこの日は、来年3月公開の『ちゃんこ』の監督であり、女池監督の師匠・サトウトシキ監督と、『ちゃんこ』にも出演している俳優の柄本佑さん、そして女池監督の仲人でもあるという評論家で詩人の福間健二さんを迎えて行われました。その時の模様をレポートします。tasuku_all

福間健二(以下「福」) 今日はちょうど女池監督の結婚記念日で10周年という話で、あの時はトシキ監督の『アタシはジュース』の撮影中で。花婿がなかなか到着しない、大変な結婚式だった…。それでデビューは…。

女池充(以下「女」) ちょうど『アタシはジュース』の編集をしている時に、ある人から連絡を頂いてVシネの監督をしないかと。翌年、ピンク映画も撮って。

福 それから8年ぐらいか。女池監督の作品はどれもバラエティにとんでいるとしか言いようがない。特に映画として2本目の『まるで再出発』では本当にびっくりして。その後も、次の作品が違う角度から出てくるなんとも掴みようのない監督で。

サトウトシキ(以下「サ」) 女池には助監督をいっぱいしてもらって、何の因果か師匠ということで(今日は呼ばれたが)、こんな2本も連続で上映されるんだから、これからだと思っていたいなというところです。

福 ピンク映画というジャンルでサトウトシキ監督や瀬々敬久監督ら四天王が出てきた時も驚いたが、若松(孝ニ)さんや向井(寛)さんの時代からずっと続いてきて、今の人にもアピールするものになっているんだからすごい。

柄本佑(以下「佑」) 元々は藤田敏八監督の『ダブルベッド』が、とても好きで。それから最初、うちの姉貴(柄本かのこさん)から「ピンク映画が、今、面白い」という噂を聞いて。池島ゆたか監督のオールナイトに行ってきただの、文芸座のピンク大賞がものすごいだとか。それで観るようになったら、どの作品を観ても、監督の個性とかホン(脚本)を書いた人の個性というか作家性があって、観始めた頃は何を見ても面白かったですね。それで女池監督の作品は、初めて観たのが『ビタースイート(濃厚不倫 とられた女)』ですごく面白くて。うちの親父が『BOOTLEG FILM=海賊版』に出ていて、(女池監督が)助監督をされていたので噂は聞いていて。それで映画を観た帰りにTSUTAYAに行ったら女池監督コーナーがあって、『まるで再出発』と『スワッピングナイト』『ぶ~やん』を借りて、特に『スワッピングナイト』がものすごくエロくて良かったです。

福 本当に18才にアピールする映画になってるってことは嬉しいですよね。女池って僕よりも20才年下なんだよね、そのまた20才ぐらい下に受けているというのは嬉しい。『花井さちこの華麗な生涯』もおとといの「Daily Yomiuri」でアーロン・ジェローが書いていて。政治的主題でもブッシュはいけない人だとか、北朝鮮が悪い国だとかではなく、この世界の掴みようのなさを、女池監督は表現していると。

佑 『花井さちこ~』は『ビタースイート』より、女池監督らしいと思いました。「映画芸術」で連載していたNYレポートの文体そのままの映画だなと思ったのを覚えています。あと、僕、久保新ニさんのものすごいファンで。『未亡人下宿』が大好きで。それで(ブッシュ大統領が)久保新ニさんの声で、うれしくて。tasuku03

女 めずらしい18才だ(笑)

佑 本当に楽しかったです。

女 アーロンさんは、イエール大学で教鞭をとられててビデオですけど上映してくれるっていうんで、ブッシュの母校でもあるっていうんで喜び勇んで行ってきたんです。他の映画祭もだけど、向こうの人は本当に楽しんで最初から最後まで観てくれて。でもとってもつまらないコメディを別な日に観にいったら、全く同じような反応だったのでガッカリしましたが…(苦笑)

サ 僕は完全版の方はビデオでしか観てないんですが、短い方(ピンク館で上映されたバージョン)はよくわからなかったのね。中野貴雄さんはわりとベタな脚本を書く方なんで、上手く交わして、なんか見つけようとしてる、そういう感じがしましたね。

2005.12.3 @ポレポレ東中野

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2005年12月 5日 (月)

What an audience we have in Higashi-Nakano... なんてね

土曜日、日曜日、ご来場いただきましたみなさん、ありがとうございました。
土曜日、ゲストとして来ていただきました佑くん、トシキさん、福間さん、ありがとうございました。

佑くんの初めて見たポルノ映画はお父さんも出演されている「ダブルベッド」だそうで、しかも脚本は荒井さんなのに、スイマセン、まだ見てません。
「未亡人下宿シリーズ」の大ファンでもあるそうで、「花井さちこ」で文字通りの覆面出演されている久保新二さんのことを喜んでもらえたのは嬉しいかぎり。
ちょうどその日、ボクが久保さんとお仕事するきっかけを作ってくださった方も来てくれていたんですが、佑くんが久保さんのこと話した時に笑っていたのは多分その人、Oさんです。

その人との出会いはプレステ用の車ゲームだったんですが、このゲーム、ドラマ仕立てになっていて、クリアするごとに女の子とのドラマが進展していくというものだったんですけど、その実写部分をトシキさんが監督したんです。
で、ボクはその助監督。
このゲーム、加藤あい・長谷川京子・嘉門洋子・児島玲子・小沢なつき(以上敬称略)という方々が出演されたんですが、今考えるとなかなか豪華なキャスティング。
この時の面接で、加藤あいさんが来られた時は会場にいた人たちみんなが「あの子はいい、あの子はいく」って言ってたんですけど、ボクにはそうは思えなかったんです。
でも、ちょっと経ったらみなさんご存知のような大活躍で、やっぱり広告代理店なんかの人たちってのはすごいんだなあって思ったりしました。

その撮影はいろいろ大変なことがあり、というかしてしまい、こんな風に書くのもどうかって思うぐらいなんですが、それなのにボクはこの仕事を途中で抜け、ピンクのデビュー作の準備・撮影に入っていったので、今から8年前の話ということになります。

その2年後の99年、「未亡人下宿シリーズ」が大好きなOさんは、久保さんを主演にゲームのCMを作ることにし、再びトシキさん監督、ボクが助監督で仕事をすることになったんですが、これ、「アメリカ横断ウルトラクイズ」のプレステ用ゲームソフトのCMだったんですけど、なぜか久保さん一家(本物)がすき焼きを食べるという設定。
「未亡人下宿シリーズ」を熟知している人にはニヤリな設定だそうなんですが、実はボク「未亡人下宿シリーズ」もまだ見てないんです…

それからちょっとして、今度は釣りゲームのCMを作ることになったんですが、トシキさんがピンクの撮影に入っていたため、ボクが監督させてもらえることになり、そこで久保さんと監督役者としてお仕事させてもらうことになったんです。
この時に久保さんと仕事させてもらえたから、今回あの役には久保さんしかいないと思えた訳なんです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年12月 4日 (日)

ビタースイート オールナイト詳細

来週土曜日に開催予定の「ビタースイート」公開記念オールナイト《女性の為のピンク映画 脚本家・西田直子の世界》作品詳細です!

①11:30~「セコハンラヴ」(多淫OL 朝まで抜かないで)
監督:女池充 出演:佐々木ユメカ  川瀬陽太  松原正隆
会社から帰宅する途中、昔の男シゲルと再会し関係をもってしまった塔子は同棲して三年目になる恋人との間で揺れ始める。西田直子の脚本家デビュー作。

②12:45~トークライブ
ゲスト:荒井晴彦  柄本かのこ  西田直子  女池充

③1:45~「ぶ~やん」(ハレンチ・ファミリー 寝ワザで一発)
監督:女池充 出演:絹田良美  水原香菜恵  佐野和宏
仕事も家庭も上手くいっていない和美とその息子旭はひょんなことから巨漢の女ぶーやんと出会い、彼女の初恋の手助けをするはめに。彼女は柔道の講師大矢に試合を申し込み、自分が勝ったらセックスしてくれと迫るが…。

④2:50~「不倫する人妻 眩暈」
監督:田尻裕司 出演:佐々木ユメカ  佐野和宏  佐倉麻美
夫のリストラを機に、前のデザイン会社に復職した千春は、そこで昔の不倫相手・芳村が別の女と抱き合う姿を目撃する。歓迎会で酔いつぶれた千春は迎えに来た夫の車で芳村と別れたときを思い出し…。

⑤4:00~「スウィングしなけりゃ意味がない」
(スワッピング・ナイト 危険な戯れ)  
監督:女池充 出演:葉月螢  伊藤猛  ゆき
アケミは夫と前橋で細々と暮らしていたが、野球のチケットを新聞屋にもらい、東京に出る。そこで夫と喧嘩をしたアケミは一人で立ち寄った本屋でAV監督の晏名に出会い自分とアダルトビデオに出ないかと誘われる。そしてその晩…。

☆当日男性2200円 ★女性1700円
●前売券持参の方、プラス1000円(200円引き)
●「女池作品」前売券または「女池作品」当日券の半券提示で当日2000円(200円引き)

ピンク映画は、基本的に成人映画館でかかることを前提に男性向けに作られている映画なのですが、女性の心の揺れを性を絡めたリアルな恋愛ドラマとして描いたものも多くあります。特に西田さん脚本の作品は、『ビタースイート』もそうですが、等身大の女性像を描き、女性が観ても共感できるものばかりだと思います。
ということで、今回はちょっとだけ女性をひいきして、1700円とお得な料金に致しました。ピンク映画を観た事のない方も、このチャンスをお見逃しなく!

ちなみに現在発売中の「月刊シナリオ」に『ビタースイート』のシナリオや、西田さんと女池監督の対談が掲載されています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年12月 3日 (土)

お餅をつきました

地獄女史こと中野貴雄さん、稲妻サンダーこと黒田エミさん、ブラックマオーこと……ブラックマオーさん。
昨日はお三方による「キャットファイト講座」でした。
場所柄、ちょっとやりにくそうなお三方でしたが、ぱしゃぱしゃフラッシュがたかれたりして、なかなか楽しんでいただけたのではないかと思っております。
ブラックマオーさんは大阪から来ていただいたそうで、実は1月7日から大阪は第七藝術劇場にて「花井さちこの華麗な生涯」やら「ビタースイート」やらを上映するので、大阪での再会を約したのでした。

「かえるのうた」を見ました。
1月14日からポレポレ東中野でレイトショー上映されるいまおかさんの映画で、ピンクタイトルは「援助交際物語 したがるオンナたち」。
「ビタースイート」に出演してくれた向夏さんが出演してます。
面白かったです。
いろいろ面白かったとこがあったんですが、ひとつ書くと、カラミが良かったな、と。
いやらしさで言うと…かもしれないんですが、どのカラミもいいカラミだったんですよね、ボク的には。

カラミで思い出すのは、渋谷はシネラセットで公開中の「孕み」。
「孕み」の方も今日はイベントだそうで、オールナイトで田尻さんの傑作選をするそうです。
「花井さちこ」を見てから、渋谷に行ってもいいかも…。

で、「花井さちこ」、今日のイベントですが、「Pinky Tusker 参上!」ということで、俳優の柄本佑さんにピンク映画について熱く語ってもらえたらと思っています。
そして、自分の師匠でもあり、柄本佑さんも出演された相撲映画(と言っていいのか…)「ちゃんこ」の公開が待ち遠しい(来年3月頃だとか…)サトウトシキ監督。
それと福間健二さん(大学の教授で詩人で映画監督で、ボクの仲人でもあります…)もお迎えして、なんだかんだと話をしていけたらと思っています。

というわけで、さっきまでお餅をついてました。
住んでるとこの自治会主催のお餅つきだったんですが、付き手が足りないとのこと、へっぴり腰を晒しながらも今回の上映の大入りを祈願しつつペッタンペッタンしました。
神頼みより先にしなければいけないことがたくさんあるのですが、ま、お許しを…。

最後におさらいです。
いろんなサイトに「花井さちこ」や「ビタースイート」に関するインタビューや記事を載せていただいてます。
ご覧ください。

シネマカフェ
http://www.cinemacafe.net/photorepo/archives/003360.phtml

ニフティ(レポート欄に初日舞台挨拶の模様、それとインタビュー)
http://www.cinematopics.com/cinema/

オリコン
http://www.oricon.co.jp/news/movie/3054/

シネトレ(イケテない写真がいっぱい)
http://www.cine-tre.com/cinematopics/?20051125

INTRO(膳場 岳人による批評)
http://www13.plala.or.jp/intro/Contents/Features/Featureindex.htm

Movienet
http://www.movienet.co.jp/movie/opus05/meike/index.html

showtime(動画インタビューなどがあるんですが、どこにあるのか探しづらいので「ビタースイート」で検索した方がいいかも)
http://www.showtime.jp/cinema/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年12月 2日 (金)

くたばれ、コンサバティブ!

昨日はプロデューサーと監督の合コンなるものに参加してきました。

といってもパンチでデートみたいなことをする訳ではありませんが…。

有名人がたくさんいました。

ナマで行定勲みちゃった。

昨日は映画の日にも関わらず、たくさんの方にご来場いただけました。

ありがとうございます。

ボクだったら1800円の映画を見に行くところですが…

(「花井さちこ」と「ビタースイート」はそれぞれ当日1200円です。)

ボクは本当に才能がないって思ってるんですが、信頼できる先輩や友達や仲間や、ボクのトーチカとなる人たちがたくさんいてくれるんです。

だからボクは映画を撮り続けていけるって思えていけるんです。

折角才能があるのに才能が邪魔してくそつまらない映画しか撮れないような人がたくさんいることも、ボクが映画を撮っていける要因のひとつです。

ま、まわりがどうこうではなく、ボクのまわりにいてくれる人たちや、これまでに作られてきたたくさんのキチガイみたいに面白い映画に対して少しでも恥ずかしくない映画を作っていかねば。

今日は「稲妻サンダーと地獄女史のキャットファイト講座」やります!
乞うご期待!!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年12月 1日 (木)

田尻さん、おはようございます。

昨日は藤井謙二郎さんと川瀬陽太さんにゲストとして来ていただき、あれやこれやと語っていただきました。
その中でビデオを上映したんですが、これは去年の国映の忘年会の時に流れたもので、当時ニューヨークでひとり映画ライフを謳歌していた女池充の自分撮り写真などを川瀬さんがコラージュして「北の国から」仕立てにしたものだったんです。
題して「北(米)の国から 2004 留学」。
ご覧になった方、楽しんでいただけたでしょうか?

北海道から海の幸が届いたんです、昨日。
カニやらシャケやらイクラやら糠サンマやらなんやら。
早速夕食にカニとシャケをいただいたんですが、とってもおいしい!
ウチの息子、学校の授業でお蚕さんの観察やらをして、それを一冊の本にまとめたんですけど、そこに著者紹介のページがあるんです。
で、好きな食べ物の欄に「北海道産タラバガニ、京都嵐山産まつたけ、沖縄久米島産もずく」って書きやんの、お父さんピンクなのに。
でもそんな訳で、おかげさまでウチの息子は大喜びして食ってました。

みなさん、ありがとうございました。
今日は映画の日だそうです。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

« 2005年11月 | トップページ | 2006年1月 »