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2005年11月

2005年11月30日 (水)

実録 女池充

昨日は叔父さんの告別式でした。
享年63才。
火葬したら、骨壺に収まり切らないぐらいの骨が残ったんですけど、係の人曰く、若い人を焼くと骨がたくさん残るそうな。
喉仏もちゃんと残ってたんですが、喉仏、ボクは単に丸い骨かと思ってたら違うんですね。
まあ丸い骨なんですけど、本来その下にある輪状の骨、この上に丸い骨をちょこなんと乗せると、人が座禅を組んでいるような姿になるんです。
係の人は、仏様が座禅をしている姿だと言ってたんですが、確かにそう見える。
昔の人って凄いなあって感心してしまいました。

確かこの叔父さんから貰った本だと思うんですが、星座の本があるんです。
小学生の頃から持っていて、今のボクの本棚の中に入っているんですが、つい最近、ウチの息子の宿題で、星図にある星座の名前を書いていくってのがあって、普段息子の宿題を見てやるなんてことはめったにないのに、たまたまウチにいたもんで、その本を引っ張りだしてきて、ふたりして宿題をしたばっかりでした。

その本、「ぐしょ濡れ美容師 すけべな下半身」って映画の中でも小道具として使ったんですが、それは田中要次さん扮する消防士が佐々木ユメカさん扮する美容師さんにプラネタリウムの機械(実際はヨドバシカメラに売ってたショボイやつなんですが…)をプレゼントして、美容室の天井いっぱいに広がる満天の星々を、その本を見ながら解説していくって場面だったんです。

話変って夕方、花井さちこ役をやっていただいた黒田エミさんが出場する格闘技の試合(SMACK GIRL)を観戦に後楽園ホールへ。
自分、格闘技音痴なんですが、今から思うにその原因、中学生の時にテレビで「少林寺木人拳」をやった次の日、たくさんの男子が木人拳の使い手になっていたのがウザかったからかも…
そんなわけで、ナマで格闘技なんて初めてだったんですが、ナマで見るとやっぱり盛り上がりますね。
黒田さん、残念ながら負けてしまったんですが、また応援行くんで勝つまで出続けてほしいッス!

それからポレポレへ。
みなさ〜ん、昨日は一昨日より入りが悪かったですよー!

今日は上映前にトークあります。
「実録 女池充」
「花井さちこ」の撮影現場に立ち会った、ピンク映画にまつわるドキュメンタリー、「ピンクリボン」の監督さんである藤井謙二郎さんと、女池のプライベートな側面を熟知されている俳優川瀬陽太さんのおふたりがあることないこと喋ってくれるはずです。
去年の忘年会で流れた秘蔵VTRも流す予定だそうな。

みなさんのお越しをお待ちしております!

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2005年11月29日 (火)

向夏さんインタビュー掲載!

さて、「おとなの新聞」HPにて、ビタースイート主演の向夏嬢のインタビューが掲載されましたので、ご覧下さい。

http://www.otoshin.jp/topnews/20051125.html

また、このインタビュー中にも触れていますが、「花井さちこの華麗な生涯」「ビタースイート」に続き、いまおかしんじ監督の最新作「かえるのうた」(援助交際物語 したがるオンナたち)も来年1月14日より、ポレポレ東中野でレイトショー公開が決定しました!!

引き続き、ご期待ください。

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2005年11月28日 (月)

かつてP-1というイベントがありまして…

さて初日が明けて、二日たちました。見てくれた方ありがとうございます。気になっている方、お早めにおいで下さい。2週間、あっという間ですからね。

さて、そもそも私スタッフKが初めてピンク映画というものをみたのは、たった5年前、2000年夏に中野武蔵野ホールで行われた、『P-1グランプリ2000』というイベントでした。
その以前から、今回の「花井さちこの華麗な生涯」の女池監督や、「ムーンチャイルド」や「肌の隙間」の瀬々監督などが、相談をしている会にはなんとなく参加させてもらい、彼らとは顔見知りでしたが実際どんな映画を撮っているのか実は知らなかったのです。

それは確か7月の暑い日でした。今はなくなってしまった中野武蔵野館は100席足らずのキャパだったと思いますが、立ち見の満員で扉がしまらない程でクーラーが全く効かない熱気の中、確か初めて瀬々監督の「アナーキー・インじゃぱんすけ」を観ました。このイベントは、2本連続上映をして、その勝ち負けを決めるというトーナメント形式のコンペでした。実はもう1本観た作品に私は投票してしまったのですが…。

またその年、アテネフランセで行われた新作家主義列伝の今岡信治特集も満席で、ピンク映画って人気があるんだなあ、そして熱気があるんだなと感じました。

しかし「P-1グランプリ」は翌年開催され休止。それでも、PFFの特集や、DVDの発売やそれに関しての上映イベントなど、ピンク専門館以外での彼らの映画を観る機会は少しずつ増えてきました。
そんな中行われた昨年のアテネフランセでの特集上映、全ては観られなかったのですが、私は個人的にとても面白かったのです。

特に「花井さちこの華麗な生涯」は。ぶっとびました。何やってんだ、このカントクはと。
だって90分だし。アニメとかあるし。政治を扱っているのに軽いし。出演者いっぱい出てくるし。

そんな訳で、この映画を一般劇場でもかけられないかな〜と模索していた中、ポレポレ東中野さんが手を差し伸べてくれました。が、監督がNYへ留学。こりゃ帰ってくるのを待つしかないかと、今年の公開になった訳です。その間、「花井さちこ〜」も海外に渡り、世界の方々にコンニチハし、マンをジしての凱旋公開!となりました。

2000年の熱気が、昨年のアテネでは感じられなかったのが個人的に残念だったので、その頃の空気を、熱気を、ポレポレに運んでこれたらなあと思います。

ピンク映画について、もっと知りたい方、私のような初心者には「ピンクリボン」のサイトが参考になると思います。下記をご参照ください。

http://www.uplink.co.jp/pinkribbon/

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They don't know I burn

決めました、毎日劇場に行くことに。
所在なげにヌボーッとしているのがボクです。

今週一週間で出来ることを洗い出し、やることやらねばと思ってはいるのですが、行動が伴わず。
夜寝てしまうのがいけないんですが、夜寝ないといらんないし…
ニューヨークにいて気になっていた日本映画は「リンダ・リンダ・リンダ」と「空中庭園」だったんですが、どちらも今上映されていて、しかも「空中庭園」はポレポレ東中野で昼に掛かっているんで、早く見ればいいものをなかなか見らんない。
それに、「TAKESHIS'」も早く見なきゃ。
だいたい斎藤寅二郎は見れなかったし、Filmexにも行けなかったし。
どうしてこうパッパッって行動できないんだろ。

自分で燃えきれてないから、誰もボクが燃えてるってわからないわけで…

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2005年11月27日 (日)

甘い運命

無事、初日を終えました。
ご来場いただいた方、ありがとうございました。
なんだかなかなか落ち着けなくって、上映中のリアクションとか見れなかったんですが、どうだったんだろ…

舞台挨拶にたくさんの出演者の方たちに集まってもらえました。
この場を借りて、ありがとうございました。
ようやく、二年前のみなさんの姿を人目に晒すことができました。
黒田エミさん、伊藤猛さん、螢雪次朗さん、中野貴雄さん、速水今日子さん、水原香菜恵さん、アグサイレザさん、石川裕一さん、吉岡睦雄さん、松江哲明さん、川瀬陽太さん、そして我らが大統領、久保新二さん。
みなさん、ありがとうございました(もちろん、他の出演者の方も)。
中野さん、まだまだイベントありますんで、引き続きよろしくお願いします。
それと佐々木ユメねえさん、感謝感激です!

昨日の客層、見事に男ばっかりでした。
フリーでやってきてくれた女性って片手で足りちゃうぐらい…
ボクはピンク映画を作る時、女性にも見てもらえたらと思いながら作ってはいるんですが、でも一番根底にあるのは、大学生の頃、ひとりピンク映画館にピンク映画を見に行って、面白がって、何かに向かって撃っていた、あの頃の自分に向かって作っているんです。
船橋の路地裏、川崎の狭い空、浅草の日だまり、曇天の亀有…
亀有名画座で「猫のように」を見た時、最終回だったんですけど、見終わったら自分ひとりで、明かりがつくと支配人さんと奥さんが後片付けやら掃除してて、「ありがとうございました」って言われる中を、映画の余韻を引きずりながら帰っていって…
さすがにお客さんがいないのは辛いですが、テンションはローなんだけどアドレナリンは出てるっていう、足を前に踏み出す時に必要な無意識の中にある何かに向かって…
なんだか、男ばっかりのお客さんを見ていて、そんなことを思い出してました。

中野さんが集めて見せてくれたアジアのバカ映画の奥の深さにショックを受けました。
携帯できない携帯電話に…。

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2005年11月26日 (土)

あと三時間

「あと三週間」から始まったこのブログ、ついに「あと三時間」まで迫ってきてしまいました。
最近ブログの書き込みが鈍いのは、ここにきて足掻いてるからでして、昨日もウチの近所にチラシを配ったり、ポスターを貼ったりしてました。

昨日までは、お客さんの入りのことはあまり気になってなかったんです。
来ていただいた人に楽しんでもらうってことを積み重ねていけば、きっと次のステップに進んでいけるだろって思っていたからなんですが、昨日になってすっかりいや〜な気分になってしまいまして、やっぱりお客さんの入りが気になってきてしまい、なんだかなあ〜って感じです。

7時には劇場に行ってないといけないんで、もうそろそろ出かけます。
これ読んだ人、少なくとも中野さんのオールナイトには間に合うはず。
来てください!


《中野貴雄ナイト キング・オブ・トラッシュマンの世界》

23:15 開場

23:30 シネマドキュンの華麗な前説!

23:40 女体渦巻地帯 SPIRAL ZONE(超過激本番 失神)(1992/58min)
帝都の一角に出現した東洋の魔窟。ロシアから流出した核ミサイルを巡り、ラス・メイヤー顔負けのキャット・ファイトが炸裂!
1996年リール国際トラッシュ映画祭グランプリ 1992年度ピンク大賞・新人監督賞受賞作
出演:水鳥川彩、山本竜二、風見怜香、平賀勘一

24:40 エスニック・バカ映画食べ放題!
中野貴雄の映画なべ奉行!!  本邦初出し、中野貴雄がお給仕するアジアのバカ映画闇鍋。華麗なるカス映画へのいざない。中野貴雄版“What’s up, Tiger Lily?”
ゲスト:中野貴雄、黒田エミ、ゴッホ今泉

25:40 BIN×BIN 忍者ハメ撮りくん (2004/70min)
拙者、エロエロ忍者でござる!!
SEX忍法「女体渦巻き」、淫らな忍術合戦。21世紀、忍者は企業スパイとして暗躍する!
出演:北川明花、あんずゆき、黒田エミ、高橋美季、かわさきひろゆき

27:00 みこすり半劇場 (2004/70min)
お茶の間エッチ4コマ漫画の決定版を映像化!!
ガマンできないギャグ150連発!!
出演:みゆ、室月ひかる、薫桜子、清水大敬、黒田エミ、絹田ぶーやん

28:20 寄生蟲 キラープッシー (2004/60min)
アソコから子宮に潜り込んだ未知なる生命体。戦慄とエロスのクリーチャーホラー!
ヤツはアソコで人を喰らう!!
出演:内山沙千佳、三津なつみ、薫桜子、岡田智宏、田崎敏路、吉行由実

●女性割引 1700円(500円引き)
● 前売券持参の方、プラス1000円にて入場できます(200円引き)
● 「女池作品」前売券または「女池作品」当日券の半券提示で 当日2000円(200円引き)

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いよいよ初日!

さて、いよいよ初日でございます!

チラシをあれだけ撒いたのに、見当たらないとの声もあり、もしや何処かに捨てられているんでは・・・というネガティブな身内の声もありましたが(笑)、皆さんに手にとってもらえていると、ポジティブに思っている(願っている)スタッフKです。

舞台挨拶まで残り数時間ですが、本当に豪華面々が揃う予定です。(ブッシュ大統領も!?)是非、これからの予定をなんとか調整してでも、ポレポレ東中野へお運び下さいまし。

そして急遽、来場者プレゼントとして、撮影の残ポジ(カットされたシーンなど)を用意することに!! 監督自ら(予定)その場で切り分けてくださる予定です。

だんだんトラックバックや、コメントが増えつつあって嬉しい限りです。映画をご覧になった方は是非コメント一言でも残して下さいませ。個人の誹謗中傷以外は削らず掲載する予定です。

では、劇場でお会いしましょう。

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2005年11月25日 (金)

映画サイトで監督インタビューが掲載されてます

監督インタビューが掲載された映画サイトを紹介します。

シネトレ http://www.cine-tre.com/cinematopics/?20051125

オリコン http://www.oricon.co.jp/news/movie/3054/

(これから掲載予定)

ニフティ http://www.cinematopics.com/cinema

シネマカフェ http://www.cinemacafe.net/photorepo/archives/003360.phtml

SHOWTIME http://www.showtime.jp/cinema/

是非ご覧下さいませ。

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愛してよ

昨日の昼、ブログに書き込もうと文章書いたんですが、メンテナンス中で書き込めませんでした。

夕方、新橋で行われた福岡監督の「愛してよ」の特別試写に行ってきました。
先日行った日本映画監督協会のウェブ用インタビューの中で、そこでの様子も載せたくてビデオカメラ持参で行ったらプレス扱いしていただいて、最前列で舞台挨拶の模様を撮影。
福岡監督、西田尚美さん、塩顕治くん、野村祐人さん、石井プロデューサーが登壇。司会は襟川クロさんでした。
久しぶりに西田さんに会ってどう? と聞かれた塩くんが、言っていいの? と戸惑いながらもしっかりと、西田さんが結婚したことと答えたのが微笑ましかったです。

スクリーンもでっかかったし、折角なんで三回目になる「愛してよ」鑑賞。
そのあとは打ち上げに参加。
「愛してよ」をまた見て、公開に向けての福岡さんの近くにいさしてもらって、すごく感じるところが多いんですが、それが上手く言葉に出来なくて、モヤモヤとすごくもどかしい。
自分が感じたことをちゃんと言葉にしていかないと。
それが、面白い映画、というか強い映画を作ることにもつながると思うし。


以下は昨日書き込もうと思って書き込めなかった文章です。


一昨日昨日

イベントチラシがやっと出来上がりました。
いろんなところに撒いてます。
いろんな方の目に留まることを祈るばかりです。

ボクはお酒がほとんど飲めず、滅多に酔っぱらうことがありません。
たいてい寝ちゃうか具合悪くなるか。
それなのに、ボクがお酒を飲んで気持ちよく酔える場所が、東京に一軒だけあるんです。
「花井さちこ」でゼウスエクスマキーナとかブッシュの指を作ってくれたMさん行きつけのお店で下北沢にあるんですけど、一昨日、Mさんと一緒に行って、やっぱり酩酊。
ホントに楽しいお酒で、帰り道、二回ぐらい生け垣に突進したり。

そこでの会話の中で、ゼウスエクスマキーナをオーバーホールしてもらって期間中劇場に飾りましょうという話になり、昨日の夕方、Mさんが住む中野島まで。
登戸から南武線で一駅。
駅を降りるとすっかり時間の流れ方が違って、薄暮の中をトボトボ。
ちっちゃな虫がいっぱい飛んでたりして、ボクは小学生の頃、埼玉県の草加市というところに住んでいたんですが、その頃の夕方の感じを思い出して。
コウモリも飛んでたらいいのにって思ったんですが、季節じゃないのかな…?

そのあと、渋谷に行って「花井さちこ」でエンドクレジットとかエピローグのCG映像を作ってくれたSさんと飲み。
久々の再会。
彼はまだ24歳なんですけど、あまり年齢の差を感じなくて、36歳のボクはそのことは深く考えずにだべり…。
普段の彼はPV(プロモーションビデオ)を作っている監督さんなので、ボクはPF(ピンクフィルム)だからPが一緒だ!

それから田尻さんの「孕み 白い恐怖」を見に渋谷ラセットへ。
前田亜希さんと矢口壹琅さん(プロレスラー)が主演なんですが、この二人に存在感があるから、これまでの田尻映画とは違って見ていて凄く安定感がありました。
ボクはそんなにビデオ撮りの映画って見てないんですが、ビデオ撮りってことでテンションが落ちてしまう映画って見ていて多いんですけど、「孕み」は開巻直ぐ、これは映画だ、って感じれたことが素直に嬉しかったんです。
なんか映画見に行きたいなあって思ってる人は見に行ってみるといいかも。
ま、いろいろ思うところはあるかもしれませんが…
上映後、矢口さん、田尻さん、評論家の塩田時敏さんと一緒にトーク。
三人のお話にちょこっと絡ませてもらい、最後にちゃっかり自作の宣伝を。

それから新宿に戻って田尻さんと反省会。

「花井さちこ」の脚本を書いてもらった中野さんが花井さちこのその後の短編を作ってくれていたんですが、それが出来上がったそうです。
「花井さちこの冒険 ICBM(大陸間弾道娘)の巻」。
スチールをちょっと見たんですが、すごくいい感じだー!

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2005年11月22日 (火)

中野貴雄ナイト タイムテーブル

いよいよ迫ってきた、初日オールナイトの詳細を、変更になったタイムテーブルと共にご紹介します。割引もたくさんあるので、「花井さちこ~」から続けて観るもよし、オールナイトから観るもよし、是非に参加を! 寒い夜を映画でふきとばそう!!

《中野貴雄ナイト キング・オブ・トラッシュマンの世界》

23:15 開場

23:30 シネマドキュンの華麗な前説!
※お笑いコンビ<シネマドキュン>による、この日限りのコントライブ

23:40 『女渦巻地帯 SPIRAL ZONE』(超過激本番 失神)(1992/58min)
帝都の一角に出現した東洋の魔窟。ロシアから流出した核ミサイルを巡り、ラス・メイヤー顔負けのキャット・ファイトが炸裂!
1996年リール国際トラッシュ映画祭グランプリ 1992年度ピンク大賞・新人監督賞受賞作
出演:水鳥川彩、山本竜二、風見怜香、平賀勘一

24:40 エスニック・バカ映画食べ放題!
中野貴雄の映画なべ奉行!!  本邦初出し、中野貴雄がお給仕するアジアのバカ映画闇鍋。華麗なるカス映画へのいざない。中野貴雄版“What's up, Tiger Lily?”
ゲスト:中野貴雄、黒田エミ、ゴッホ今泉

25:40  『BIN×BIN 忍者ハメ撮りくん』(2004/70min)
拙者、エロエロ忍者でござる!!
SEX忍法「女体渦巻き」、淫らな忍術合戦。21世紀、忍者は企業スパイとして暗躍する!
出演:北川明花、あんずゆき、黒田エミ、高橋美季、かわさきひろゆき

27:00 『みこすり半劇場』(2004/70min)
お茶の間エッチ4コマ漫画の決定版を映像化!!
ガマンできないギャグ150連発!!
出演:みゆ、室月ひかる、薫桜子、清水大敬、間宮結、黒田エミ、絹田ぶーやん
               
28:20 『寄生蟲 キラープッシー』(2004/60min)
アソコから子宮に潜り込んだ未知なる生命体。戦慄とエロスのクリーチャーホラー!
ヤツはアソコで人を喰らう!!
出演:内山沙千佳、三津なつみ、薫桜子、岡田智宏、田崎敏路、吉行由実

★女性割引1700円 ★前売券持参の方、プラス1000円にて入場可
★「花井さちこの華麗な生涯/ビタースイート」前売または当日券の半券持参200円引き

整理券配布やその他お問合せは、ポレポレ東中野(TEL03-3371-0088)まで。

http://www.mmjp.or.jp/pole2/

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品格欠乏気味な文章ですが…

12月6日からアテネフランセ文化センターで「現代日本映画 上映と批評」という特集上映が行われるのを昨日知ったのですが、口惜しかったんです。
何が口惜しかったって、そのキュレーションが。
ボクも曲がりなりにも監督なんで、「作ること」側のスタンスに立って口惜しがったり嫉妬したり爽快になったりしたいんですが、どうもそっち側にたいしての執着って薄いんですよねぇ…

これまでピンク映画の上映にも主体的に関わってきたんですが、これからはもっと送る側の「どうやって送りたいか」ってことを明確に、場合によっては押し付けるぐらいな気概を持って提供していけたらなって思ってるんです。
それはニューヨークにいて、映画に限らず、芸術全般に取って「キュレーション」ってことが送る側に取っても受ける側に取ってもとても大きく作用しているって現状を目の当たりにして、それはとってもいいなあって感じたからなんです。
が、実は前々から薄々感じてはいて、ボクは高校生の頃はFENをよく聞いていたんですが、それはFENが一番ボクの音楽の趣味にあった音楽を流してくれていたのと、発見があったから。
DJが掛けたい音楽を掛けるってことが、すごくわかりやすい形で成り立っていたからなんじゃないのかなあ、と。
たまにラジオをつけて日本のFM聞いても、似たような流行の音楽ばっかりで、そっから趣味が外れたら対象外になってしまった気がしちゃうんですよね。
FENだって四六時中ボクの好みにあった音楽を掛けてる訳ではないんですが、日本のFM聞いてて感じるような疎外感を感じることはありませんでした。
偶然聞いて、これはどう聞いても「Blues Traveller」の新曲のようだぞって思ってレコード屋に行ったらNew Album出てたりってことは、日本のラジオ聞いてても起こったことないし。

ってこんな所で恨み節書いても仕様がないですね。
これまでに見たことがある映画でも、たいして眼中になかった映画でも、すっごく嫌いな映画でも、見せ方を変えることで見えてくることがあるし、見せ方を変えることで見せたいことがあるんです。
一応そういう気概を持って「P−1」や「日本映画考」をやってきました。
でもこれからはもっと踏み込んで次なる企画を考えていきたいと思ってます。
来年の夏ぐらいにはね。

アテネフランセのこの企画、必見ではないでしょうか。
ボクは出来るだけ通うつもりです。

http://www.athenee.net/culturalcenter/schedule/2005_12/mjf01.html

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2005年11月20日 (日)

一軒家にあがるのはいいもんだ

髪の毛を切りました。
来週には初日を迎えるしね。
ボクは学生の頃からずっと髪の毛は自分で切ってまして、梳き鋏を使って適当に切ってました。
ニューヨークで送別会をやってもらった時、Mさんに「あとは髪型ですね」とボソッと言われて、それがすごく可笑しくって、Mさんの実家が理容室をやってるっていうし、帰国したら是非ともそこで切ってもらわねばと思っていたんです。
顔が顔なんで、いくら髪型が良くなっても結局は「ハイ、それまでよ」なんですが、気持ちはスッキリ。
そのあとはMさんやM母、M母パートナー、M's friend、M母's friend さんたちと近所のお蕎麦屋さんへ。
おいしい食事とのびやかな会話。
すっかりいい気持ち。

で、田尻さんの「孕み」初日へ。
渋谷ラセットは満員立ち見状態。
良かった良かった。
映画を見たんですが、柱が邪魔で画面が半分見えず。
なので途中で見るのを諦めてしまいました。
水曜日、ちゃんと見ます。

そのあとは、久しぶりの五人組(今岡・榎本・田尻・女池・坂本)と「孕み」の撮影をされた飯岡さんと朝までケンケンガクガク。
電車に乗って帰宅。
土曜日のことをブログに書き込むこと間もなく、足利市に向けて出発。

カミさんのパートナーが足利に住んでいるんですが、今日は足利のソバ祭りとワインの収穫祭。
ソバ祭りで蕎麦を食らい、足利学校で日向ぼっこ。
石畳の道をブラブラ、足利一族発祥の地「鑁阿(ばんな)寺」へ(このルート、相田みつおが毎日のように歩いていたそうな…)。
なんとなく「花井さちこ」と「ビタースイート」のヒット祈願。
で、ワインの収穫祭へ。
COCO FARM & WINERY という所だったんですが、ここは「こころみ学園」という知的障害者施設の人たちがやっているワイナリーだそう。
毎年この季節に収穫祭をやっているそうなんですが、ライブバンドなんかの演奏もあったりして、坂田明がサックスかき鳴らしていました。
ボクはワインは、というかお酒に弱いんで、もっぱら雰囲気と食事を楽しむ感じ。
家族やら若者たちやら外国の人たちやらが急斜面に腰を降ろしてワイングラスを片手に楽しそうに話しているのを見るのは、思春期を終えたばかりの自分に取っては感慨もひとしお。

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2005年11月19日 (土)

メケメケ

「愛してよ」の福岡監督インタビュー、メケメケでした…
でも、いい記事にせねば。
すごく多くのモノを含んでいる映画だと思ってます。
それはどんな映画でもそうっちゃそうなんですが、すごく「覚悟」ってことが感じられる映画でした。
ニューヨークに行って強く思ったんですが、もうこれからは「本気な映画」しか見たくないし、「本気で映画」作らなきゃな、と。
誰だって本気だろうし、ボクだってこれまで本気じゃなかったってことではないのですが、それでは全然ダメなんだって思ったんです。
「愛してよ」は強度のある映画です。
見やすいだけの映画ではないかもしれませんが、人と出会うように、この映画とも出会ってもらえたら嬉しいなって思ってます。
今のボクはそこまではいってませんが、みなさんや、カミさんや、息子に見限られる前に、「本気」で「強度」のある映画を、ピンク映画を、作らねば。


今日は田尻さんの「孕み」の初日です。

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2005年11月18日 (金)

イベント情報!

女池充監督作品特集
「花井さちこの華麗な生涯」「ビタースイート」イベント

11/26(土)「花井さちこの華麗な生涯」初日舞台挨拶 
■ゲスト:黒田エミ 伊藤猛 螢雪次朗 速水今日子 中野貴雄(脚本家)  女池充監督ほか出演者ほぼ全員予定

11/30(水)実録 女池充
■ゲスト:藤井謙二郎(「ピンクリボン」監督) 川瀬陽太(俳優)

12/2(金)地獄女史と稲妻サンダーのキャットファイト講座
■ゲスト:稲妻サンダー(黒田エミ) ブラック・マオー 地獄女史 女池充監督

12/3(土)Pinky Tusker 参上!
■ゲスト柄本佑(俳優) サトウトシキ(監督) 女池充監督

12/7(水)華麗な恐怖分子たち
■ゲスト:ガイラ(監督・予定) 大泉りか(作家) 中野貴雄(監督・脚本家)女池充監督

12/9(金)明日の巨匠たち、「宇宙戦争」と「TAKESHIS'」を斬る
■ゲスト:松江哲明(監督)、村上賢司(監督・予定)、真利子哲也(監督)女池充監督

                                          
※連日上映後に中野貴雄監督の短編「花井さちこの冒険 ICBM(大陸間弾道娘)の巻」の上映あり

12/10(土)「ビタースイート」初日舞台挨拶 
■ゲスト:向夏 藍山みなみ 石川KIN 佐野和宏 福島拓哉 西田直子(脚本家) 女池充監督ほか予定

12/14(水)ラブストーリーよ、永遠に
■ゲスト:澤井信一郎(監督) 西田直子(脚本家) 女池充監督

12/16(金)ライブ"日本映画に愛のムチを" in 東中野
■ゲスト:快楽亭ブラック(落語家) 轟夕起夫(映画ライター) 女池充監督

12/17(土)女池映画のヒロインたち...被害者の会
■ゲスト:葉月螢 佐々木ユメカ 向夏 女池充監督

12/20(火)俺に演らせろ! 演技者の監督たち
■ゲスト:石川KIN(予定) 佐野和宏 福島拓哉 女池充監督

12/23(金)昔の名前で出てみます・・・ 七福神と呼ばれた男たち
■ゲスト:いまおかしんじ 上野俊哉 田尻裕司 榎本敏郎 鎌田義孝 坂本礼 女池充 予定

※ 12/9(金)、12/23(金)のみ上映後、それ以外は全て上映前に行います。

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フォーガットンだったのに…

昨日受けた二件のインタビュー。
最初の方ので、「フォーガットン」やら「宇宙戦争」の話を、結構唐突に振られたのでおかしかったのですが、「宇宙戦争」で泣けたとか「フォーガットン」が母ものだってことはかえってあの映画に取ってはマイナスだったんじゃないかなど、その人の意見というか感想に対して上手い具合にレスポンスできなかったもんで、インタビュー中ずっと口惜しくて口惜しくて。
完敗でした。
ま、でも、そんな(って、これ読んだだけではどんなかわからないでしょうが…)自分の足下をさらってくれるような話ができるのはとっても面白いことで楽しかったんですが、やっぱり口惜しい…。

日中、急に調子を崩してしまったんですが、ボクはよく鼻炎になるんです。
そうなると寒気がしたり、鼻水が知らないうちに垂れてたりで、普段に増して集中力が切れてしまうんですが、そんな中(夜)、下元史朗さんが出演されている舞台へ。
でも、やっぱりというか、具合悪くてお話が頭ん中に全然入ってきませんでした。

今、福岡さんの「愛してよ」を再見したところ。
今日は監督協会の広報委員として、福岡さんに「愛してよ」に関するインタビュー。
インタビューなんてやったことないし。
ふ〜。
「愛してよ」は12月17日(土)から渋谷イメージフォーラムです。

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2005年11月17日 (木)

すべての人の心の中にある高崎

昨日は取材を三件受けました。どれもいずれネットでアップされるそうです。アップされたら告知します。
でも…、ちと失敗してしまいました。
ネガティブとポジティブの匙加減が上手くいかなかった。
インタビュアーの方には、ネガティブの部分ばかりを受け取られてしまった感が…。
ま、次頑張りましょう。
今日も昼から取材が二件。
そのうちのひとつは「ビタースイート」で主役をやってもらった向夏さんと一緒です。

お願いごとをした手前もあって、ムラケンさんの「夏に生れる」を昨晩ビデオで見ました。
ホントは映画館で見たかったんで今まで見ないできたんですが、見てしまいました。
ちょっと衝撃を受けました。
映画の構造に。
それと、その不穏さに(特にはじめの方、カメラを自分に向けた時が…)。
日々生きていて、どうも落ち着かない時って間々ありますが、そんな時に感じる感情が映像化されてるって感じ。
だから、見終わって、どうもざわざわして仕様がないんです。
なんだか、掻き回されてしまいました。
全くトンチンカンな例えをしてしまうならば、ニコラスローグの「赤い影」がリメイクされるそうですが、その監督はムラケンさんが打ってつけだと思いました。
穏やかさと不穏さの同居し具合がなんとも奇妙で絶妙なんです。
そういう部分が「赤い影」と、ボクの中では結びつくんです。
このあとムラケンさんがホラーを取っていったというのも、なんだがわかる気がしました。
ドキュメンタリーをやっている人の足下を揺さぶり、フィクションをやってる人に鏡を向ける。
したたかな過激さを内包した、7年前に作られてるのに、いまだすごく稀有な作品です。

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2005年11月16日 (水)

ひとつずつ

4年ぐらい前か、十文字映画祭という秋田県の十文字町で毎年冬の雪深い時期に開催されている(町の人たちは逆転の発想で、寒さと雪を映画祭の売りにしてしまおうと冬に映画祭をやっているんだそうです…)映画祭に「多淫OL 朝まで抜かないで」(今回のオールナイトで上映します)で招待していただき、脚本の西田直子と参加させてもらったことがあるんですが、その時の映画祭は監督や役者さんたちも当然たくさん来ていたんですが、脚本家の人たちもたくさんいて、きりたんぽ鍋をごちそうになっていた時のこと、ボクのまわりは脚本家の人ばかりだったんです。
どうも被害妄想やら自意識過剰な性分なもんで、「俺たちは一字一句魂削って脚本書いてんだ」ってプレッシャーを勝手に感じてしまい、ドキドキ緊張しながらきりたんぽを食べてたっていういい思い出があるんです。
で、昨日、来月の「月刊シナリオ」に「ビタースイート」のシナリオが掲載されるので、そこに載せるためのインタビューを受けに、西田直子とシナリオ会館に行ってきたわけです。
シナリオ会館。
まさに、シナリオの総本山。
一歩足を踏み入れただけで、なんだか肩に重たいものが乗っかってくるような…。
悪いことしてないのにおまわりさんから逃げてしまうような、なんかそんな感覚だったんです、シナリオ会館にいる間。
でも貴重な体験でした。
一度、行ってみたかったんですよね、シナリオ会館。

という訳で、来月3日に発売される「月刊シナリオ」。
「男たちのYAMATO」と「ALWAYS 三丁目の夕日」と一緒の掲載になるそうです。
角川春樹とロボットの中に混ぜてもらえるなんて!

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2005年11月15日 (火)

松江村上真利子

ニューヨークにいる間、日本との接点はたまのカミさんとのメールと、まっちゃん(松江哲明)とムラケンさん(村上賢司)のブログでした。
と、断定してしまうのもなんですが、それでもこのふたりのブログから知ることって結構ありました。
ニューヨークで「ヴィタール」を見て、あまりの映画としての小ささにちょっとショックを受けてしまったんですが、そんな時、まっちゃんのブログから経由して見た「UNDERCOVER JAPAN」の予告篇を見て、物凄く元気を貰いました。
今これを書きながら聞いているSINGER SONGERの存在を知ったり、韓国の小学生たちが日本に対するイメージを描いた絵の惨状を知ったのはムラケンさんのサイトからでした。
それに二人の発するちょっとした言葉の端々から、実はまっちゃんの映画は「あんにょんキムチ」しか見たことないし、ムラケンさんに至ってはいまだ何ひとつ映像作品を見ていないんですけど、勝手に安心してたんです。
で、ニューヨークにいる間、面白い映画や映像はゴマンと見ることができたんですが、刺激を受けたのはヴィデオアーティストの河合政之さんの映像と真利子哲也くんの「極東のマンション」という8ミリ映画でした。
昨日はそんな彼らとの会合でした。
ムラケンさんともじっくり話せたし、例え自分の好きな子がまっちゃんのことを好きになっても自分のことを納得させることができそうだし、ついに会うことができた真利子くんはまるで堅気の人みたいでした。
こんな三人(「こんな」を導きだしてるボクの頭と心の中での思考の過程は、それを再考すると時間が掛かり過ぎてしまうので割愛させていただきます…)を刺激させる映画を撮り続けていければ、結構大丈夫なはず。
というわけで、トーチカですね、ボクにとっての。

飲んだあと、興味津々だったイメリン事務所にお邪魔することができ、しまだゆきやすさんに拝謁できて感激でした(寝てしまったけど…)。

真利子くんから預かった、彼の「車のない生活」と「ウキウキ徒競争」を拝見。
「車のない生活」、始まってしばらくは「北の国から」のようでありながらも、ホントから出た邪気なんでだんだん涙腺が緩みかけきたところで、例の真利子母登場。ここから一気にコメディになってしまう強引。見事に引っ張られ、大笑いしながら見終えてしまいました。
「マリコ三十騎」の中に、ちょっと媚びてるようなお笑い感覚があったんで、勝手に彼のこと心配してたんですけど、ホッとしました。
スイマセン、何様のようなこと言って、思ってて…。
いまどきのお笑い感覚も嫌みなく消化されてました、「車のない生活」。
ああいう映像作品があれば、生み出せていければ、ボクらは世の中を牽制していけると思います(ま、見せていかなきゃ始まらないけど…)。

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2005年11月14日 (月)

「鳥彌三」は天明8年(1788年)創業の老舗です

息子のたっての希望もあり、今日は京都へ。
紅葉目当ての観光客でごった返す京都。
15日には「花井さちこ」にもご出演していただいているブッシュ大統領が御所の迎賓館に泊まられるそうで、訪問予定となっている金閣寺には物々しい機動隊員の数。
銀閣寺から哲学の道を下っていき、谷崎潤一郎の墓があるというので法然院へ。
谷崎のお墓にお参り。
金閣や銀閣と違って人気のないこともあってか、スピリチュアルな波動がビシバシ。
そこから拝観料1000円也の永観堂へ。
高いよ、1000円。
でも、敷地やお寺自体が広大で、維持費がかかりそうなので仕方ないのか。
紅葉が有名なお寺だそうですが、あまり紅葉は見なかったけど…。
さらに南禅寺へと下がっていき、お寺は見ないで湯どうふ。
どこがおいしいのかリサーチしてなかったので、観光バスの駐車場の受付をしてたおじさんにどこがおいしいのかと尋ねてみることに。
するとおじさん、迷うことなく2軒の名前を挙げてくれました。
それで、「順正」へ。
京都で湯どうふを食べるのは今回が三回目だったんですが、ここのが一番。
物凄くおいしかったです。
とうふがおいしいし、たれもサイコー。
ぺろっと食べてしまう。
お腹も満たされ、地下鉄に乗って六角堂へ。
ここ、池坊の裏手にあって、いけばなの発祥の地だとか。
いかにもいけばなやってそうなお嬢さんたちがたくさんいました。
そこからタクシーに乗って清水寺へ。
しかし道は混雑。
やっと着くも時すでに遅し。
夜間拝観は昼の拝観とは完全入れ替え制のため、そのちょうど狭間の時間帯に重なってしまい、入るためには1時間は待たねばならない状況。
しかも悪いことに、すでに夜の拝観を待つ人々の列が物凄く、清水坂いっぱい産寧坂まで続いていて、まるで初詣の賑わい。
仕方なく清水寺は諦め、産寧坂、高台寺、八坂神社、祇園と歩いていき、水だきのお店を探して先斗町へ。
でも上手く見つけられなくて、タクシーに乗って運ちゃんの知恵を頼ることに。
運ちゃん、無線で事務所に聞いてくれ、祇園の花見小路にあるお店に連れて行ってくれたんですが、そこは日曜が定休(かなり高そうな店でした…)。
帰りの新幹線の時間もあったんで、水だきは諦めて京都駅に向おうと木屋町を走っていた時、「鳥」と書かれた暖簾を運ちゃんが発見。
タイミング良く空いていたのでその店に入ることに、なったはいいのですが…
1時間ぐらいしか時間がないので水だきを食べることのみに専心したいと、給仕をしてくれるおねえさん(年はおばさん…)に事情を説明、メニューを見せてもらおうとしたら、「ウチはメニューはないんですよ」。
……頭が冷めていきました。
そこはかなり高級な佇まい。しかも、昭和30年代の日本映画見てると見ることができるような佇まいそのままの、鴨川沿いの個室…。
ここが、物凄く高級なお店だってことにようやっと気づいたんです。
現金のみかとビビったんですが、カードも使えることを聞いてひと安心。
生ビールを飲んで、つきだしのレバを食べたら、このレバがむちゃくちゃ品が良くっておいしい!
鳥の入った白濁したスープが沸騰したところで、うずらの卵と塩、七味で味付けしてスープだけをいただいたんですが、これも絶品!
それから鳥を取ってもらって食べる訳です!
そのあたりで手羽登場。
この手羽、口に入れた瞬間に上手いんです!
もう噛む以前。
野菜もおいしいかったんですが、驚いたのはおもち。
おいしいだけじゃなくって、食感がサイコー。
お鍋に入ってたのに柔らか過ぎることなく、絶妙な歯ごたえ。
もう「おいしい! 感動!」を連発。
おねえさんの給仕の仕方もパーフェクトだし。
最後はもちろん雑炊。
至福の味!
なのに、驚きは絶えることを知らず。
デザート、柿だったんですが、もう見るからに違うんです。
柿を焼酎に漬けたものらしく、味は柿そのものなんですが(甘いんだけど甘過ぎない…)、食感はゼリーのよう!
マーベラス!

いやあ〜、だらだらと書き連ねてしまいましたが、この水だきは今まで自分が外食してきた中でも最高な贅沢だったもんで…。
料理がむちゃくちゃおいしいのはもちろんですが、ロケーションがまるで吉村公三郎の「夜の河」で、山本富士子と上原謙がいた部屋に蛾が入ってしまい、電灯を消したら部屋の中が赤くなるっていう場面があるんですけど、映画の中のあの頃のような佇まいを未だに残しているような所で、しかも給仕のおねえさんの対応が極上。
1時間しかないってことを考慮に入れながら給仕してくれ、8時半ぐらいには店を出ないとなんて話をしてたんですが、デザートを出して一通り給仕し終えたところで、時間が掛かるので先にお会計を済ませてしまいましょうねとカードを預かってくれ、帰りのタクシーの中でカードの控えを見たら、カードの利用時刻が8時29分!
さらに後味が良かったのは、だいたいこのぐらいの値段かなって思ってた通りの値段だったんです。
「ウチは高いんで」なんて、おねえさんはストレートに言ってたんですが、確かに高いは高いです。
でも、需要と供給が合うから、いくら高くても後味がいい訳です。
これが東京だったら、こうはいかないのでは。

この店、「ろくでなし」のホント直ぐ近くだったんで、水だき食べてから「ろくで」でいっぱい。
これこそが京都木屋町のゴールデンスタンダードなのだ!


鳥彌三
  下京区西石垣通四条下る斉藤町136
  TEL: 075.351.0555
  昼のご予算:4,226円〜(税込)
  夜の平均ご予算:12,600円〜(税込)
  営業時間:11:00〜22:00

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2005年11月12日 (土)

今頃浅草では西村潔

昨日は昼から鯛茶漬けなる高級感漂うお食事を食してしまったため、すっかりまったりモード。
ニューヨークにいた時の時間の流れ方を思い出してしまいました…。
夕方、快楽亭ブラックさんのお見舞いへ。
ブラックさんがブログで「ビタースイート」に関するコメント書き込んでくれたんですが、その文章をチラシに引用させてもらっているので、そのお礼方々、ご挨拶のお見舞い。
初めてお会いしたブラックさん。
やはりさすがの芸人さん。
千代田区千代田1番にお住まいのある方の形態模写が上手かった!
で、11時東京駅発の寝台急行「銀河」に乗って大阪へ。
親戚の結婚式。
奈良です。
とってもいい式だったんですが、どうも年を取ったからか、ふとしたことに涙腺が刺激されることしきり。
バージンロード、花嫁をエスコートする父親が新郎と入れ替わる行為に。父の腕から離れ、新郎の腕へと手を掛ける花嫁の手に。両親に挨拶する新郎新婦の姿に涙する親戚のおじさんの涙に。新郎新婦へのプレゼントと一曲ヴァイオリンを奏でた息子に「ありがとう」と声を掛けてくれる新郎新婦の親戚たちの、新郎新婦を想う心に。なんだか静かに打たれてしまったんですが、年を取ったからなのか、自分も曲がりなりにも父親だからなのか、少しは清廉になったのか、な…。
夜になって、猿沢池のほとりを歩き、ライトアップされた興福寺の五重塔を見上げ、新大宮のホテルへ。
今ちょうど正倉院展をやっているんですが、会場の奈良国立博物館は長蛇の列。

ああ、飛鳥に行きたい…

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2005年11月11日 (金)

諸行でムーチョ

夕方、留守電に気づき聞いてみると、その昔ボクの下で助監督をやってくれていた人からで、「今日の渋さ知らずのライブ、安く見れるんで行きませんか? 私は行けないけど…」。
1分悩んで行くことに。
場所は池袋のロサ会館地下。

昨日、京都のことをちらっと書きましたが、ボクが初めて渋さを知ったのも京都に行ってた時でした。
よく行ってた「ろくでなし」というお店で、ちょこちょこ渋さが流れていたのと、よく行ってた「みみお」という中華そば屋さんは佐藤訪米さんがやっていて、訪米さんが撮った「京極真珠」という映画は未だ見れてないんですが、その音楽は渋さ(不破大輔)だったりしたので。
つい先日、渋さは多摩美の学祭でもライブをやっていて、その時はチラシ撒きをさせてもらいました。
と言っても、自分はとんぼ帰りしなきゃいけなかったので、チラシ撒きもしなかったし、渋さの音も聞けなかったんですが…。
前に一回だけ見たことがあって、それは三年前ぐらいかの、横浜は寿町でのフリーコンサート。
ただでさえ、労務者のおっちゃんやら若者やらが入り乱れて踊り狂う魅惑の場なんですけど、はまり過ぎでクラクラ。
昨日のライブは一番後ろのちょっと平均年齢が高いゾーンで、自分のまわりがエアポケットのようにポツンと空いていたので、36才、跳ねたり揺れたりしてました。
SGを弾いてたギターの人、サイコー!


その後は、このライブに誘ってくれた後輩と、最近かまっけデビューした、やっぱりボクの後輩助監督だった人がマスターやってるお店で合流。
焼酎の水割り、コップ半分飲んだところでダウン。寝てしまいました。

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2005年11月10日 (木)

make me more real

昨日のブログの文章、それを書き込んで直ぐ、昨日からクランクインした高原(秀和)さんの現場にエキストラに行きました。
雀荘の客。
牌に触れたのなんていつぶりだろ。
高校生か…。
小学生の頃はこたつのテーブルを裏返しして親父と麻雀してたような…。
でも、ぽんじゃんを買ってからは麻雀はしなくなってしまいました。
高原さんの作品は12月頭から新宿国際などで上映されるそうです。
公開題は知らないんですが、シナリオタイトルは「せつなのせつな」。

んで、夜は新宿ゴールデン街。
12月17日から渋谷のイメージフォーラムにて公開される「愛してよ」を監督された福岡(芳穂)さんとの合同行脚。
7軒まわったのかな…。
昨日は酉の市だった所為かどこのお店も結構込んでいたので、7軒全部に腰を落ち着けられた訳ではなかったんですが、飲み、チラシを置き、飲み、ポスターを貼り、飲み飲み…
てな感じで、おかげさまでありがとうございました。

友達が少なかったり恋愛経験が皆無だったりするボクですが、恩人とかお世話になった人ならたくさんいるんです!
福岡さんも、ボクに取ってのそんな方のひとり。
ボクがピンク映画の監督デビューするきっかけを作ってくれたのは、福岡さんのひとことからだったんです。
97年かな…、福岡さんが久しぶりに撮ったピンク映画「イカせたい女」の助監督をボクはしたのですが、映画が出来上がって、福岡さんが国映のおねえさん(注:プロデューサーなんです)に「女池に撮らせてやってください」と言ってくれたことが、その一言があったからボクはピンク映画を撮ることができたんです。

今回のオールナイトイベントで上映する「ぶ〜やん」という作品。
これを撮る前年、ボクは京都に一ヶ月半ぐらいいました。
それは、福岡さんが「RED SHADOW/赤影」のメイキング撮影という仕事を振ってくれたからなんですが、京都の一ヶ月半はとっても楽しかったんです。
いろんな人に出会えたし、京都で感じたことが「ぶ〜やん」という映画を生み出す後押しをしてくれたし、あんまりにも京都が気に入ってしまって、京都でピンク映画上映したいってことで P-1 Delax っていうイベントをみなみ会館でやっちゃったり…。
「花井さちこ」で音楽とアニメーションをやってくれたタロー(岸岡太郎)と出会ったのも京都だったし、京都にはかなり影響されてるんです。

縁というかなんなのか、福岡さんはボクに取って、要所要所を締めてくれる方なんです。

監督協会のホームページで「愛してよ」についてのインタビューをボクが福岡さんにすることになりました。
12月中旬にはアップされると思いますので、アップされたら告知します。
読んでください。
それで見に行ってください、「愛してよ」。

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2005年11月 9日 (水)

おいしいカレーとか、ラム肉のたたきとか…

今回の上映に際し、パンフレットを作ってもらうことになったんですが、その中のコンテンツ用に、トシキさん中野さん自分とで座談会をやったんです。
その原稿のチャックをつい今しがた終えたところです。
結構面白い座談会になってると思います。
というか、自分的に物凄く有意義な場だったというか…。
海外では評判良かったけど日本では話題に上りづらい「花井さちこ」と、いまんところ評判のいい「ビタースイート」。
監督した身としては、いろいろと聞こえてきた声に対し、反省しつつも忸怩たる思いも感じてたりするんですが、そんな自分の中で感じてたモヤモヤを、トシキさんや中野さんはある時は直接的に、ある時は間接的に話してくれて、すっきりさせてもらっちゃったんです。

そのパンフで、「花井さちこ」に対してガイラ監督に寄稿していただいてるんですが、そのお礼も兼ねて昨日はガイラさんが初台でやってらっしゃるカレー屋さんに行ってきました。
日本に帰ってきてからなんだかんだとごはんを食べてきましたが、ガイラさんの作った料理を食べていて、ああ日本に帰ってきたんだなって、ちょっとピント外れ的に思ったり。
ガイラさんは「花井さちこ」の脚本を書いていただいた中野さんの師匠、というと大袈裟なのかもしれませんが、ガイラさんの現場についていられたんです。
で、そのガイラさんがついていた監督が足立正夫さん。
足立→ガイラ→中野。
おお、この見事なまでにアナーキーなライン!
こういうこと考えだすと居たたまれなくなるばっかりなんですが、それと同じぐらいに昂揚もします。
こういう人たちの流れの中で映画を作れるからこそ、下手な心配しないで、映画を作っていけるんだなあ、と。
自分にとってのトーチカのような先輩たちを焦らすような、というか、普通に楽しんでもらえる映画を撮れるよう、もっと純粋になれるよう…
がんばろっ、と。

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2005年11月 8日 (火)

映画はアウトサイダーのものなんだ

昨日はライブを見に行っちゃいました。sakana目当てだったんですが、ちょっと気になっていた二階堂和美も見れるというんで、これは行かねばと思ったからです。
二階堂和美、とても良かったです。
聞いていて美空ひばりを思い浮かべました(大して知りもしないくせに…)。
曲の感じは全然違いますが、歌う時の感じがどことなく連想させたんですよね。
で、不遜ながら思ったのが、越路吹雪の血が入ったらもっと自分好みになるのにな、と。
「プーサン」や「ああ爆弾」とかの越路吹雪。
でもこの二作、両方とも伊藤雄之介が相手役だから、記憶の中で越路吹雪の中に伊藤雄之介フレーバーが足されてしまっているかもしれませんが…
二階堂さん、時々「愛の讃歌」を歌ったりもしてるそうで、その話を聞いたら、だったら江利チエミのサザエさんフレーバーが注入されたら面白そ、などと人のことを勝手にあれこれと…

ニューヨークにいて、オースティンに行って、すっかり感化されてライブたくさん見たいなって思ってる今日この頃なんですか、その前はライブにはあまり行かない人でした。
それでもsakanaのライブにはちょこちょこ行ってたんです。
前回行ったのは京都のちっちゃなカフェでやったライブだったんですが、それは広島に行った帰り、タイミングがあったんで京都で途中下車して見に行ったんです。
その時の広島は、P-1 Relax というピンク映画のオールナイトイベントのゲストに呼ばれて、今岡信治、林由美香、吉岡睦雄、それと自分の四人で行ったんですが、林さんに「ビタースイート」に出演してもらおうと思ったきっかけは、この上映会でのやりとりがあったからでした。

sakanaのホームページがあるんですが、そこでボーカルのポコペンさんの文章が読めるんです。
そこにギターを売ったという話が書かれていて、つい最近それを読んで、ちょっとウルッときてしまったんですが、どうもそれが下地にあったからか、昨日のライブを見ていて、なんとなくウルッときてしまったんですよね。
どこでウルッときてしまったかは忘れてしまったんですが、「good ideaがなくっても唄う」なんて歌詞とかが引き金になったのか…

偶然に知り合いも何人か来ていて、終わったあと飲みに行ったんですが、その席でオースティンで見たばっかりのDMBQがニューヨークに向かう途中で交通事故に巻き込まれ、ドラムの人が亡くなってしまったっていうのを聞いて、ちょっとショックで。
ライブ終わったあと、なんだか走りまわってて、急いで撤収しなきゃいけなかったのかなあ…、そんな彼女にお客さん(アメリカ人)がサインをねだったり、写真撮ってくださいって言われたらサービス満点でポーズしたり、ライブも凄く良かったんですけど、そんなライブ終わってからの光景からも刺激をもらったりしたんで、なんかショックで…

タイトルは、ある知り合い監督さんの文章からの無断借用です。

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オールナイト詳細決定!

さて、オールナイトイベントが決まりました。

11月26日 《中野貴雄ナイト キング・オブ・トラッシュマンの世界》
11:15開場 
11:30開映 「女体渦巻地帯」
12:30~  トーク(ゲスト:中野貴雄、黒田エミ、女池充、ほか交渉中)
1:40~     「忍者ハメ撮りくん」
3:00~     「みこすり半劇場」
4:20~  「キラープッシー」
(終映5時30分)

12月10日 《西田直子ナイト 女性の為のピンク映画入門(仮題)》
11:15開場
11:30開映 「セコハンラヴ」(多淫OL・朝まで抜かないで)監督女池充
12:40~   トーク(ゲスト:西田直子、荒井晴彦、女池充 ほか交渉中)
1:40~   「ぶ~やん」(ハレンチファミリー・寝ワザで一発)監督女池充
2:50~   「不倫する人妻・眩暈」監督田尻裕司
4:00~   「スイングしなけりゃ意味がない」(スワッピングナイト・危険な戯れ)
監督女池充

(終映5時00分)

★女性割引1700円(500円引き)
●前売券持参の方、プラス1000円にて入場できます(200円引き)
●「女池作品」前売券または「女池作品」当日券の半券提示で当日2000円(200円引き)

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2005年11月 7日 (月)

The Future So Bright I Gotta wear Shades

昨日は「ビタースイート」に出演してもらった福島拓哉さんが監督された短編の上映があるとのことで、江古田にあるFlying Teapotというお店に行ってきました。このお店で月に一回、融解座という上映会が行われているそうなんです。
ボクは自主映画というものを撮ったことがありません。
大学生の頃、映画サークルなぞに入ってはいましたが、自主で映画を撮ろうなぞという気は起こりませんでした。
作りたい話なんてなかったし、あったとしても、自分が先頭に立って人を引っ張って映画を撮っていくなんて到底できるはずなどないような輩だったからです。
それでも映画しかないと思っていました。
だからボクはピンク映画を選びました。
それしかボクが映画を撮れる道はないと思ったし、それが一番自分に合うとも思ったし、なによりピンク映画が好きだったからです。

さて、昨日の上映会なんですが、いくつか上映された作品は当然のようにビデオで撮られた作品だったんですが、上映会が醸し出す雰囲気の所為か、どことなく学生の頃に8ミリ映画を見て感じた印象に近いものを、いくつかの作品を見ていて感じました。
カメラをまわし、映画を撮る喜び。
そういうのはフォーマットなんて関係ないんですね、やっぱり。
そんなものが、ふっとなつかしい感触を思い出させてくれた訳です。
でも、ボクはそういう「喜び」が苦手でした。
だから自主映画を撮ろうって気が起きなかったってこともあります。

そんな自分なんですが、なんと今度の調布映画祭の審査員をさせてもらうことになってまして、昨日、33本約8時間分の短編作品が入ったテープが届きました。
これからちょこちょこと見させてもらいます。
ニューヨークにいて、短編映画や実験映画なんかも結構見てたんですが、面白くって、日本に帰ったらたくさんそういうの見ようって思ってた矢先に審査員なんていう機会を与えてもらえたんで、ありがたいは嬉しいはで、とにかく楽しみで仕方ありません。
面白い映画に出会えるといいな…なんて。
公開を前にして、すっかり自分の本分から逃避しています…。

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2005年11月 6日 (日)

あと三週間

みなさんこんにちは。
ピンク映画の監督をしています女池充です。
女に池と書いてメイケと読みます。
このたび、ボクが監督をしました2本のピンク映画がポレポレ東中野という劇場で一般公開されることになりました。
そこで、ブログを作ることにした次第です。
まずは上映に向けて、極力マイナスにならないような文章を書き込んでいけたらと思っています。
それと、上映に際してはオールナイト・イベントやゲストや出演者を招いてのイベントを行おうと考えていますので、詳細が決まったらこの場で発表していきます。

今回上映する「花井さちこの華麗な生涯」と「ビタースイート」は、それぞれ「発情家庭教師 先生の愛汁」「濃厚不倫 とられた女」というタイトルで、すでに全国のピンク映画館で上映されたものです。
ただ、「花井さちこ」は90分なんですが「発情家庭教師」は65分でした。その差は、ピンク映画としてピンク映画館で公開するには尺が60分前後でなくてはならず、そのために25分カットしたからなんです。
ボクもピンク映画監督の端くれ、60分前後のものを作ろうと撮影に入りました。
しかし、撮影が終わり、編集をしてみたら90分になってしまってました。
要するに、まったく尺計算が出来てないということです。
そんな野郎にも、スタッフやキャストの人たちは最後まで監督扱いをしてくれました。なのに、ピンク映画は60分なんで30分切りましたと済ませてしまっては、それこそ本当にボクは映画監督失格です(しかもボクは以前にも同じ失敗をしているんです…)。
ボクが映画を撮れるのは、映画が監督ひとりで作るものではないからです。この映画でボクは、監督のくせに映画の足を引っ張ってしまいました。それでもこうやって公開でき、たくさんの人にこの映画を見てもらえるのは、この映画に好むと好まざるとに関わらず関わったあらゆる人たちの存在があったからです。
自分の至らなさから、たくさんの不実を犯しました。
フィルムは正直にそれを写し取っています。
面白い脚本、俳優たちの素敵な瞬間、スタッフの映画愛、プロデューサーたちの覚悟。
この映画の面白い部分はそれらから発生しています。
そして、この映画のダメな部分は監督であるボクの弱さが生み出してしまったものです。

ピンク映画はなんでもありです。
投げ出している訳ではありません。
心は攻めてます。
逆ギレのようではありますが、この映画の見所は上手くいっていないところにこそあるって思ってます。
みなさんにはそこを楽しんで欲しいです、それこそ監督失格だろって発言ですが…。
いつでもこれからも、お客さんにはいたずらしたいなって思ってます。
いたずらをばらした時、された人やまわりの人が思わず笑ってしまうような、後味の良いいたずらを。

でも、もう今回のようないたずらはしません。
その言葉に多少なりとも重みを持たさねばと、「ビタースイート」を撮りながら考えていました。

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2005年11月 4日 (金)

女池充監督作品『花井さちこの華麗な生涯』公式ブログ 近日オープン!

只今、準備中!!

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